ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D
中央値: 82 Amazon点数: 4.3
スコアーボード
標準偏差 18.12 難易度 2.94 mk2レビュー数 34ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 3pt |
82pt
GOOD!
▼オリジナリティ:L注目(Z注目)に、ワンボタンマルチアクションと、現代の3Dアクションゲームの礎を作った名作として、その基本システムの完成度の高さには感心しきり。現在では当たり前となっているロックオンシステムも、このゲームこそがその源流で、そしてリアルタイムで触れることができたことを思うと特別感慨深いものがあります。
▼「裏」搭載:今まで入手困難だった「時のオカリナ:裏」を左右反転モードで追加収録し、実質ボリュームは64版の二倍以上という太っ腹っぷり。その遊び応えは半端ではなく、謎解きの鬼畜化(特に魂の神殿なんかは最終盤ダンジョンに相応しい凄まじい歯応えに)のみならず、オリジナルを何度もクリアしたことがある人間でも頭がこんがらがる左右反転が思いの外良い刺激になっており、実に新鮮な気分で楽しむことができました(個人的な意見ですが、左右反転には主流になりつつある右利きリンクに合せるという意味合いもあるのではないかと)。
また、ダンジョンギミックのカオスさは表の比ではありません…特にジャブジャブ様の体内なんてシュールの極致で初見は仰天(もしくは爆笑)必至。
▼グラフィックの向上:64版から諸々の点で凄まじくパワーアップ。個人的には鞘のショルダーベルトがちゃんと追加されたのが嬉しい限り(あれがなかったせいで64のリンクは間延び気味だったので)。あと、地味にトワイライトプリンセスの剣回しアクションが逆輸入されているのも見どころ。
▼細部のブラッシュアップ:ブーツのワンタッチ切り替えや、一部ダンジョンの攻略補助シンボル追加等、諸々の面で敷居が下げられて遊び易さが格段に増しています。
BAD/REQUEST
▼L注目の挙動の悪さ:当時こそ世界に先駆けていた秀逸なロックオンシステムですが、実装が当然となった現在の水準からすると、お世辞にも優れたシステムとは言い難いです。ロックオン対象の切り替えがややこしく、また少し距離が空いただけですぐロックが外れてしまい、思い通りに対象を狙えないのはかなりストレス(特にメグ戦、ボンゴボンゴ戦においてはこの障害が致命的です)。
▼アイテムボタン数の不足:X・Yボタンに加え、タッチパネル上のI・IIボタンを含めて計四つのアイテムボタンがあるわけですが、物理ボタン三つだった64版に比べて劇的に操作性が良くなっているわけではありません。特に常にセットしておきたい弓矢とフックショットとメガトンハンマーの内、必ず一つは仮想ボタンに割り振るかその都度付け替えせねばならず、使い勝手が微妙になってしまいます。
まあこれはソフトというよりは3DSというハード自体の問題なのですが…(だから過度にライト層に阿らない設計にしておけば良かったのに)
▼裏のギミックのわかりづらさ:これは明確に欠点と言えるかどうかは微妙ですが…裏のダンジョンギミックのスイッチはその殆どが非常に分かりづらい配置(何気ない壁の模様に紛れ込んでいる等)になっており、箱庭ゼルダ未経験者や目の悪い人にはクソゲー呼ばわりされてもおかしくないレベル(そのため表クリアまで裏に入れない仕様にしたのは個人的に正解だったと思います)。
また、裏は表以上に攻略順序により強く依存しており、序盤のダンジョンを攻略していることが前提の重要なギミックが、後半のダンジョンで"全くのノーヒント"で登場します。そのため、大人時代に入ってからすぐさま登場する、表にはなかったギミックをちゃんと覚えておかなかったり、シーケンスブレイクで順序を無視してダンジョン突入したりすると、確実に詰みます。
▼3DS本体に優しくない操作要求:リーデッド等のしがみつきを振りほどくのにレバガチャが必要になるわけですが、GB時代程の耐久性を持たなくなった現行の任天堂携帯ハードにとっては理不尽としか言いようがないです。そのためついつい操作が緩くなり、気が付けばリンクがやられていることもしばしば…(さらにダメージ二倍システムと相まって裏のリーデッドの存在は最早鬼畜レベル)
プレイヤーは屍系ダンジョンでは3DSの寿命を取るかリンクの命を取るかの二者択一を迫られます…振りほどきの難易度はちゃんと携帯機向けに調整して欲しかった。
▼釣り堀のいい加減な操作説明:本作で一番頭に来たのが実はこれ。サクッと景品獲得して出て行こうと思っていたら、普通サイズの魚ですら巻き上げ中にあっさり逃げられるの何ので泥沼状態に…明らかに64版から仕様が変更されているとしか思えないです(64の時は大物でも時間はかかりこそすれ逃げられることは滅多になかったのに)。
その癖操作説明の看板には「Aボタンで巻き上げるだけ」としか書かれておらず、実質必須操作の竿振りについては全く言及されていないのはおかしい。お陰でひたすらネット上でやり方を調べるも正解と言える攻略法はなく、ひたすら悶々とする羽目に…結局最後は偶然足元まで寄って来た時点で食いついた大物を即釣り上げというラッキーで何とか目標達成しました。
あのとんでもない徒労感、正直もう二度と釣りはやりたくないです。
▼その他
・フックショットのポインタが刺さり判定表示になっているのに的に刺さらない、あるいはその逆もあったりでかなり不正確(特に裏ではものすごく気づきにくい標的を狙わなければならない場面も多々あるので最悪詰みかねないです)
・オリジナルから格段に改良されたとはいえ、現在の水準だとポリゴンモデリングがかなり荒い
・大人リンクの顔のモデリングに違和感あり(なんか妙に左右の目が寄り気味で、正面からだと素直に二枚目に見えないです…対してゼルダ姫は普通に美人という落差)
・逆に表より体感難易度が下がっている気さえする裏闇の神殿(あのいやらしい手首モンスターの部屋がなくなっただけで随分と心理的抵抗感が減りました)
・特殊服入手後はカラーリング以外存在意義がなくなるコキリの服(防御力補正等で何らかの差別化が欲しかったところ)
・両手剣を持っていると中ボス・ボス戦でマスターソードを使う意味がほぼなくなってしまう(ラスボス戦ですら…そもそも盾で防げない攻撃が多過ぎるのが問題)
・氷の矢は相変わらず要らない子(炎の矢は裏では必須アイテムとなっているのに…)
・ボスチャレンジはライフと装備が固定されており自由度がない(ムジュラのようにその時のステータスのまま挑めるものとばかり思っていましたが…)
COMMENT
New3DSLL使用、裏まで完全攻略済み。発表当時から興味はあったものの、中々3DSを買う機会がなく、ムジュラリメイクに合せてようやく購入。
オリジナルの表に加え、裏(初見プレイ)も合わさったボリュームに大満足(ただし釣り堀は除く)。3DS最初期のソフトであり、既にNew3DS対応した後発のムジュラもラインナップされた現在は一見古びた旧作と認識されてしまいそうですが、実際はそんなことはなく、現在でもまだまだ十分通用する完成度(何より中古価格が如実にそれを物語っています)。
まだ手に取っていない方には、64版未プレイ既プレイ問わずお勧めの傑作。変に捻りがない分、ムジュラよりもとっつきやすいはずですし。
余談ですが、個人的には夢をみる島DXやふしぎの木の実といったGBゼルダシリーズを、3DS対応でリメイクして欲しいところ。VCでオリジナルが遊べるのですが、如何せんあの対応操作ボタン数の少なさは今となっては非常にキツいものがありますので…
Amazonレビュー
レビュー者: Bookmarks レビュー日: 2017-06-30改めてプレイしてみて、ゼルダはプレイヤーの力・知恵・勇気が試されるゲームだと思いました。アクションの腕前だけでなく、複雑なパズルを解く知恵、そして今見ても恐ろしいモンスターやダンジョンに立ち向かう勇気が問われる作品だと思います。気取った言い方になるかもしれませんが、作中に出てくる力・知恵・勇気のトライフォースは、そうした作風を象徴しているかのように思えました。
ゲーム本編をクリアすると、裏ゼルダが遊べるようになります。裏ゼルダのダンジョンは、オカリナで歌を何度も演奏したり壁画を飛び道具で撃ったりしないと解けない謎解きが多い印象を受けました。オカリナを繰り返し演奏するのは手間がかかりましたし、当たりどころが悪いと正解でも撃っても反応しない壁画があったのはストレスになりました。手応えがあるのは裏ゼルダの方でしたが、ゲームバランスが良いのは「表」の方かと私は思っています。
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GOOD!
グラフィックは3DSソフトとして極めて美麗な水準で、64版原作の雰囲気を残しながら
原作経験者の思い出補正に応えられる素晴らしいものに仕上がっています。
3DSソフトの中でも立体視感がかなり強力に設定されていて、
ここは好みも分かれるので3Dスライダーを使って調節してほしいのですが、
ハイラル平原などに出てみるととても雄大な世界を感じることができます。
タッチパネル上にもアイテムボタンがある仕様はとても便利で、
ゲーム全編でアイテムボタン枠を占有するオカリナが専用ショートカットがあったり
ダンジョン攻略において何度もの付け替えを迫られた装備アイテムが
アイテム扱いになっていたりと快適性への気配りは充分で
ニンテンドウ64より物理ボタンは減っているのに本作の方が気持ちよくプレイできます。
携帯ゲーム機でのリメイクについて回る音質劣化問題も本作では微塵も感じられず、
スーパーマリオやゼルダのサウンドを25年支えてきた近藤浩治さんが全曲を作曲した
最大規模の作品にあたる、この時のオカリナの音楽をしっかりと堪能できます。
初めての一周目プレイでおそらくは60時間、難易度とダンジョンの仕掛けが一変する
二周目「裏ゼルダ」やボス再戦機能の新設で100時間にも届きそうな膨大な物量があります。
BAD/REQUEST
立体視がないと味気なく思えてくる半面で、やはり無意識に疲労感を溜めるようでもあり、
ジャイロで狙いをつける操作に慣れると有利に感じられる一方で
それが立体視が崩れる原因にもなりやすいジレンマがあります。
オカリナのボタン配置ががらりと変更されていて、64版を遊びこんだ人でも暗記のし直しになると思います。
プレイ中にすれちがい通信ができなくなる特例ソフトのひとつなので注意してください。
COMMENT
シリーズのポリゴンゲーム化の基礎を固めたとともに、
当時としてはシリーズ4作目の集大成でもあった作品で、
象徴的な要素を豊富に持っている極めて重要な位置にあるのがこの時のオカリナ。
世界中から非常に高い評価を得ている名作として本作でフルリメイクされ、
ゼルダシリーズを一本触れてみたいという人にまさにおすすめといえます。
しかしです。
注目システムと呼ばれる基本中の基本であるカメラワークシステムを
導入部でちゃんと理解できるかがまず本当に大事なことで、
説明書どころかチュートリアルにもまともに向き合えないプレイスタイルの人では、
最初で大きく躓いてしまう可能性があります。
遊び方を覚えるという最初のハードルを超えた上でこそ
評判どおりに面白いとの認識ができうるという当たり前をどうか理解してほしいです。