おさわり探偵 小沢里奈
中央値: 71 Amazon点数: 3.8
スコアーボード
標準偏差 12.35 難易度 2.22 mk2レビュー数 36ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 3pt | 3pt |
76pt
GOOD!
ちょっと狂った世界観。登場人物は姿からしてまともな人間が少なめ。一般人に至ってはゾンビ。しかし各キャラの性格付けがしっかりとできている。そんな人物達との会話は当然そこはかとなく変なものが多く、これを楽しめないとこのゲームはつまらないかもしれない。
探偵モノと言うことで、そこら中をタッチして調べるゲームだが、移動も兼ねているのは楽と言えば楽。ただ、たまに地形や人物に引っかかってタッチした所まで行けないことがあり、その場合は調べた事にならないので注意。
グラフィックは問題ないレベルだと思うが、キャラの動きが秀逸。ちとせがぶんぶんと首を振る様などは小気味いい。じいがお茶を淹れる箇所なんかは、ここまで凝らなくても、と思うほど。
何気に音楽のレベルが非常に高い。事務所のテーマやOh・ルゴール、おざなり探偵ちとせ等、インパクトのある曲も多いが、前略・母上様やヨネ子ウォーク、ららら商店街等の、何気ない曲が非常に良い。まったりゲームを進めるのに一役買っている。
難易度的には、総当たり的にタッチして行けばいいので、そこまで難しくないのだが、結構ここぞ、という場所でなめこをタッチしなければならなくて、結構そこはわかりづらいかも。あと、アイテムを選択した状態で人に話しかける、と言うことを忘れがちになるかも。
シナリオは、事件と言えるほど事件じゃないのばかり(2話を除く)だが、主人公は小学生か、せいぜい中学生くらいなのでこんなものか。ダークなファンタジーと書かれることが多いけど、メルヒェンの言った方がしっくりくる気がする。
おまけシナリオがまたいい。メインシナリオにまた違うオチをつけてくれている。この世界はダメ人間ばかりだ。
BAD/REQUEST
友人にも言われたが、下画面の主人公が正面を向いている時の顔が、ぷくっとふくれているようで非常に気になる。もう少しどうにかならなかったのか。
雰囲気・世界観が独特すぎて、かなり人を選ぶと思う。
移動中に地形や人物に引っかかる事があるのが少々ストレス。
セーブデータが一つだけなのが残念。シナリオは何度でもやり直せるのだが、おまけシナリオのやりなおしが効かないので・・・・
COMMENT
なめこばかり有名になってしまったゲーム。当時、いきなりなめこ広告がそこら中に出て、「これ、何のネタ?」と戸惑った覚えがある。制作側は複雑な気分では無いだろうか。尤も、なめこ大繁殖はアプリなので万人向けに作るしかないが、こちらは結構人を選ぶゲームだと思う。
人を選ぶような雰囲気と世界観なので、ハマる人は楽しく遊んでいるウチにどんどん事件も解決して行くと思う。片っ端から反応を楽しめば良いのだから。ハマれない人は、それが面倒くさいだろうから、ますますよろしくない。まして、このゲームは理屈で解決するタイプではない。
自分的には、世間的に流行ったなめこより、こちらの方が断然良い。たまに、マニアックなパロディが仕込まれていたりしてまた楽しい。オープニングデモも、映画を意識したような映像に音楽だ。メルヒェンな雰囲気だが、断じて子供向けではない。
下画面に人物のセリフ、上画面に主人公の内心が表示されるのが楽しい。里奈、人の話聞かなすぎ。
第2話だけは、かなりシャレにならない話だと思う。ある意味殺人事件よりヤバいんじゃないのか?
非常に気に入っているシリーズなので、是非4も作って欲しい。
Amazonレビュー
レビュー者: @poor work レビュー日: 2008-02-29しかしパッケージを見れば一目瞭然であるように、無個性な一本ではありません。
最大の特徴は、ダークな色使いとシュールなタッチのグラフィック、
そしてその世界の住人たちが織りなす独特な世界観です。
「Moon」「モールモースの騎兵隊」
あたりにピクッと反応してしまう人には、特にお奨めできる作品かと。
探偵モノと言っても殺人のようなおどろおどろしい事件は起こらず、
日常のちょっとした出来事の謎を解決してゆくのが基本的な進行です。
とりたてて難しい謎はなく、タイトルの通りとにかく「おさわり」してみれば先に進める作りです。
ヒントに乏しく、頭脳で解決する満足感はちょっと乏しいかも知れませんが、これも「おさわり探偵」だからと割り切ってしまえばよいでしょう。
肩の力を抜いてこそ楽しめる作品です。
他のレビュアーさんも指摘されているように、ボリュームはちょっと足りない気がします。
しかし私は、この不思議ちゃんたちの織り成す世界がとても好きになれました。
ぐっどぷらいす版なら十分な価格かと。
怪しげな存在感に手を出すのを躊躇っている人もいるかと思いますが、
実は老若男女問わず遊べる一本だと思います。
豊かな個性を持ちながら、間口の広さも持ち併せた、完成度の高い作品です。
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GOOD!
・ダークな部分とメルヘンな部分が混じった不思議な世界観と、独特のタッチで描かれた個性的なキャラクター達。
メルヘンチックだけどどこか影のある絵本の様な世界観が凄く魅力的です。
暗い部分はあるものの登場人物は皆明るく面白いキャラクターばかりで、彼らとの会話ではプレイ中に何度も笑ってしまいました。
特に主人公と友人達の会話は秀逸。ほのぼのとしていて可愛らしく、とても癒されます。
また、主人公の助手がなぜかキノコのなめこだというのが凄く面白い発想だと思いました。
唯一無二の世界観に惚れ込んでしまいましたので、オリジナリティは満点を付けさせて頂きます。
・CG鑑賞モードがないのが惜しいと思う位良く出来たイラストと、アニメの様になめらかに動くキャラクター。
イベント中に表示されるイラストがまるでそこに原版があるのかと思う位綺麗に表示され、また、キャラクターの動きもとてもなめらかで一つ一つの動作がとても丁寧に作られておりグラフィック面にも力が入っている事が分かります。
特に主人公の里奈にその世話役であるじいがお茶を出す動作なんかは鳥肌ものの出来です。
キャラクターの質感や動作はクレイアニメ等がお好きな方に好まれそうな感じがします。
・ほのぼのとした児童文学の様なストーリー。
タイトルにおさわり探偵とあります様に内容は推理を中心とした探偵ものなのですが、陰惨な殺人事件などは一切出て来ませんので、暴力的な表現等が苦手な方でも安心してプレイする事が出来ます。
夢や妖精などといった非現実的な要素が多くストーリーに絡んでおり、事件の解決方法もとてもユニークです。
頭を柔らかくして自由な発想で謎解きに挑むととても楽しいですよ。
・ゲームの雰囲気にピッタリ!珠玉のBGMの数々。
一曲一曲のクオリティが高く、音質もとても良いです。
特にオープニングの曲の出来は秀逸で、普段この手のタイトルをプレイされない方にも聴いてほしい位の出来だと思います。
繰り返し聴きたくなる様な名曲が多いため、サウンドテストが付いているのも嬉しかったです。
・レスポンス・操作性も良好。
タッチペンを使って移動するゲームは目的の部分をタッチペンで押さえ続けていないといけない様なものが多く苦手だったのですが、このゲームでは目的地をペンで一回押さえるだけでキャラクターが目当ての場所まで移動してくれるので移動が非常に快適です。
怪しい部分をタッチしたり他のキャラクターと会話する時もタッチするとすぐに反応が返って来ましたので、テンポよくゲームを進める事が出来、ストレスを感じる事なく楽しめました。
BAD/REQUEST
・本編もおまけもボリューム不足。
本編+おまけシナリオ+図鑑のコンプリートを全てクリアしてもプレイ時間は10時間と少し程度のものですので、やり込み要素を網羅しても物足りなさを感じてしまいました。
キャラクターや世界観がとても気に入っているので、もっとこの世界に浸っていたいという気持ちの裏返しなのですが…。
COMMENT
不思議な世界観にどっぷりハマってしまい、一気にクリアしてしまいました。
怪しい部分や暗い部分もありますが全体的にまったりほのぼのとしていて、見ていてホッとする良質な絵本の様なゲームです。
探偵もののゲームにここまで癒されたのは初めてだと思います。
一つのシナリオが大体二時間程度でクリア出来ますので、全体的なボリューム不足をプラスに考えると、忙しくてあまり一本のゲームに時間を掛けられない方にオススメの一作です。
キャラクターが可愛らしい上、前述した通り探偵ものではあるものの暴力的な描写などは一切ありませんので、女性やお子様にも手に取って頂きたいタイトルです。
しかけ絵本の様な楽しさがありますので、親子で一緒に謎解きなんかも楽しいのではないかと思います。
大変嬉しい事に続編が出ている様ですので、今後のシリーズ化にも期待しています!
色々な所をタッチするのがとても面白かったので、今度もまたDSでおさわり出来たらきっと楽しいでしょうね。