探偵・癸生川探偵事件譚 仮面幻影殺人事件
中央値: 70 Amazon点数: 3.5
スコアーボード
標準偏差 16.01 難易度 1.84 mk2レビュー数 75ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 2pt |
78pt
GOOD!
アドベンチャーはけっこうやっていますが、癸生川シリーズは初めてです。
・ストーリー
典型的な推理物のスタイルをとっているが、2時間ドラマにありがちなトリックや登場人物にのみ焦点を当てた安直なストーリーには陥らず、事件そのものに焦点を当てた緊迫感のあるストーリー展開となっている。
また、容疑者たちが参加するネットゲームという設定によって、登場人物たちの内外の二面性をうまく表現している点も優れている。
事件そのものにリアルな現実感を持たせ、現実の殺人に対する嫌悪感をもたせることに成功している点も他の推理物には見られない優れた点と思う。
・グラフィック
キャラクターデザインには好悪が別れると思うが、場の見せ方が大変に上手。胸から上の直立不動の登場人物といった、アドベンチャーにありがちなグラフィックとは異なり、登場人物のピントをずらしたり、背景の角度を変えたり等、工夫をこらし臨場感を与えている。
・システム
画面を切り替えずに片手で出来るメモの閲覧など、細かい所に配慮がいきわたっている。非常にやりやすい。
BAD/REQUEST
特には思い浮かばないのですが、強いて挙げれば以下の通り。
・ボリューム
推理物の宿命だと思います。
・続編が出ていない
もうdsでは出ないのでしょうか。
・終盤がやや強引か
ただ、これは人によっては充分予測出来るのではないでしょうか。伏線も十分張られています。
COMMENT
何気なく中古で購入し、予備知識なくやったのですが、正に目からウロコでした。初めて逆転裁判をやった時以来の衝撃です。後半は徹夜になってしまいました。
キャラクターデザインからぬるいゲームだと勝手に想像して敬遠していたのですが、もっと早く買えば良かったと思います。
DSのアドベンチャーではトップクラスの作品ではないでしょうか。
刺激のない推理物に物足りない思いをされている方には、ぜひお薦めです。
Amazonレビュー
レビュー者: 醍醐 レビュー日: 2008-07-10ただ、アプリを遊んでいないとゲーム中にアプリ版に出た事件の話だったりキャラクタだったりがでてきたりするので全くアプリを遊んでなくてDSから初めて遊び始めましたって人には少しさびしい感じがしました。
アプリ版を遊べない人のためにDSでアプリ版集を出したりしてくれると嬉しかったんですけど。
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GOOD!
・ストーリー
なんといってもコレ。ここまで事件や人物が繋がっていたAVGがあっただろうか。(かなり強引な部分もあるが)そして途中からは二転三転。後半は「おいおい犯人そのままかよ」と思いきや、最後の最後でのドンデン返しはファミコンのAVGを彷彿とさせてくれる。トリックにトリックを重ねるのは関心した。まぁ真犯人の動機やトリックも強引すぎるところもあるがこれぐらいのインパクトで良かったと思う。ここのレビューで最後の最後にプレイヤーの推理が全否定されるのが納得いかないとあるが、私はゲーム性の薄いゲームとわかり小説を読んでいる感覚だったのでそれは全くなかった。小説としては確かに強引なストーリーや癖のある文章や言い回しが非常に目立ち鼻に付くところもあるが、その人を選ぶところも小説なんだろうと思う。
・音楽
殺人事件に合う雰囲気の曲たち。ピアノ系の曲が多いのも更に雰囲気を盛り上げる。また、話が確信になると曲がフェイドアウトしてから「ガーン!!」など効果音や無音の使い方も上手い。
・捜査メモ
この手のシステムはよくあるが、上画面にあるメモをL(R)ボタンひとつで選択、操作できて非常に便利。おかげで「それって誰だっけ?」と思ってもすぐに調べられた。また、これは賛否両論だろうがメモの埋まり具合がクリアまでの目安になるが、個人的にはそれが良かった。
BAD/REQUEST
・ゲーム要素は少なめ
大半が場所移動→話を聞くの繰り返し。あとはたまに選択肢があるぐらいで、AVGっぽい「アイテムを使う」や選択肢ミスでゲームオーバーなどよくある要素はなく、どう進もうがエンディングに進む。それ故に基本的に小説のように文章を読むのがメインとなるので、この手のサスペンスが苦手な人は続けられないだろう。
・一部無理矢理な展開
唐突に話しかけてきた人が重要人物だったり、どう見ても意味あるだろうというような重要ワードを意味ない雰囲気で急に言い出したりと少し無理があることも。まぁこの手のゲームには仕方ないかもしれないが、もう少し自然に出来なかっただろうか。
・短い
クリアまで8時間前後。まぁAVGとしては普通だが基本的にそこでおしまい。おまけモードなどは何もなし。一応クリア後はすべての段階の評価でクリア、捜査メモコンプなどは狙えるがあまり差もないので、やはり明確なおまけやクリア特典が欲しいところ。曲がいいのでサウンドテストも欲しかった。
COMMENT
シリーズ初プレイです。最初は説明書も大して読まずにプレイした為、強制的にネットゲームをダラダラやらされることがウザくて仕方なかったが、まさかゲーム内と現実をリンクさせる殺人事件が起こるとは。文章も長ったらしくてイライラし始めたころに衝撃的な殺人が起こり、第1章が終わる時は何十年ぶりにサスペンスAVGでドキドキワクワクさせてもらった。タイトルに「探偵・癸生川凌介事件譚」とあるのに当の本人は最後の最後までほとんど出てこないセンスも面白い。この手のゲームで久々に楽しませてもらったので、しばらくはDSのAVGにハマれそう。(このゲームみたいな良ゲーがあるか怪しいところだが)
ただしやはりゲーム性は極端に低いのでゲームとして楽しみたい人、推理サスペンスが好きではない人は全く楽しめないだろう。逆にそうではない人は良くも悪くも色々考えさせられるシナリオなのでプレイして損はないと思う。