スーパーロボット大戦L
中央値: 63 Amazon点数: 4.1
スコアーボード
標準偏差 16.38 難易度 2.43 mk2レビュー数 23ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 4pt | 3pt | 1pt | 1pt | 1pt | 0pt |
33pt
GOOD!
・前作に比べキャラへの違和感が無くなった、盛り上がるストーリー展開などといったシナリオ面の改善
Kでは色々なキャラが違和感のある役回り、台詞を発していたが今作ではそれが減ったこと、五飛や宗美などのクロス要素のあるキャラ達は積極的に会話があったことはシナリオを読んでいて楽しいと思わせてくれる要素だった。
特に上の二人は説得イベントなどもありLではトップクラスのクロスオーバーイベントを披露してくれた。
・前作からさらに進化した戦闘グラフィック
カットインアニメーションがKからさらに進化している。
特にドットからカットインへの移行などが素晴らしく、単純にドットの解像度が綺麗なだけではない、DSスパロボならではの戦闘アニメの進化を見せ付けてくれました。
特にボルテスやダンクーガの合体ロボの合体アニメーションはかなり興奮しました。
最近のスパロボではほとんど見なくなったので、こういう方法で再現してくれるのは非常に嬉しい。
・戦闘アニメ早送りの実装
長めの戦闘シーンもダレることなく、特殊台詞やトドメ演出などを楽しむことが出来るようになった。
BAD/REQUEST
・システム面での改悪の多さ
まず目に付くのはPUの極端な調整。
前作ではコンボが強く、PUの気力上昇が遅かったこともあって、SUが非常に強くPUを組む意味が無かったのだが、今作ではそれとは真逆の調整を行っている。
さらに強化パーツを廃止して、機体毎に能力や特殊能力にボーナスが付くようになっている。PUを組んでいる相方にも効果があるため弱点をカバーするためにPUを組まざるを得ないことも少なくない。
他にも様々な方法でPUを強化しているが、逆にSUがどんどん弱くなってしまい、SUで出撃する意味が無くなってしまった。
それによる弊害がいくつか存在し…。
・強制出撃がSU固定のため、せいぜい1?2週では育てているユニットでも微妙な活躍しかさせられない。
・PUを組むためインターミッションや出撃準備で長くなる。またPU編成画面で編成していないキャラが出撃できなかったり、ボーナスや精神の確認で一手間必要だったり非常に面倒臭い。
・敵からコンボを受けた方が安全。
・戦闘のテンポが悪い(後述)
個人的に一番致命的なのは、援護攻撃がSUでしか出来ない仕様。
これのせいでせっかく豊富である特殊援護台詞を見る機会が普通にプレイしているとほとんど無い。
デュオ→アスカといった、ストーリー上での絡みを扱った台詞などもあるだけに惜しい。
KはKでPUにしないと見れなかったり、なぜ前作で出たであろう不満のこういう部分が直っていないのは…。
また強化パーツの付け替えで時間が掛からなくて良いという人もいるが、個人的にPU編成と強化パーツの付け替えに掛かる時間に差異はほとんど感じなかった。
むしろボーナス効果や精神を見るため色々な画面を行ったりきたりしなければならない、PU編成のほうが時間が掛かってしまった。
・戦闘がつまらない
まず敵AIの出来が非常に悪い。
何故か最大HPの多い順番に狙ってくる上に削れてくると今度はまたHPの多い敵に狙いを変えていく。
このせいで撃墜されるという恐怖がほぼ無く、精々MAPWに気をつけるくらいである。
またK同様射程が極端。しかも強化パーツで射程をカバーできない。さらに全体的に燃費が悪くなり雑魚戦で全力で戦うことが難しい。
なので燃費の良い射程の狭い弱い武装でチマチマと殴りあう、という行動をプレイヤーも敵も行うため戦略性もほとんど無い。
近づいて殴って反撃して、気づけばワラワラと敵味方ぐちゃぐちゃの泥沼の戦いをしている。
全体的に機体の武装の数が少ないのも原因で、色々な武装を使い分けることは敵味方ともにほとんど無い。なので戦闘アニメも代わり映えがなく飽きてくる。
しかもボス相手にはトドメ演出が発生しない始末。燃費が悪いのに雑魚相手に必殺武器を使えとでも言うのだろうか。
正直に言って自分のプレイしたスパロボの中で、一番戦闘がつまらないと感じたスパロボだった。
・BGMの劣化
前作のKやWは盗作があったとはいえ、版権BGMのアレンジ上手さと選曲、BGM数に関してはほぼ文句は無かった。(Wは一部戦闘BGMに似合わないBGMと、BGM数の少ない作品はあったが)
今作はKからBGMが全体的に減った。その上アレンジが微妙な出来のものがKよりも増えた。
しかも何故か削ったBGMもある。作曲者ネタとはいえ、ゴーダンナーの紅蓮の戦闘領域は削る必要があったのか…。
・ストーリーや物語の展開について
Kではかなり色々とシナリオ面で言われた反動なのか、ストーリーやクロスオーバーがすべて無難として評価できない出来になってしまっているところが気になる。
特に早瀬軍団などは良いクロスオーバー素材なのに、結成した後はあまりその掘り下げがされない。
オリジナルキャラの博士なども誘拐されてからはほとんど放置。キャラがわからないせいで助けようという気持ちも湧いてこないし、主人公もあまりその話題には触れない。
なのにライバルキャラは一々食って掛ってくるので、正直鬱陶しい。
ラスボスの組織も終盤になってようやく明かされるが、これもキャラクターの掘り下げがされていないので、危機感もあまり湧かず、正直個人的にはかなりどうでもいいラスボスだった。
敵キャラに関してはKではイスイペルなど面白いキャラがいたので、その辺りを引き継げなかったのは非常に惜しい。
最初のプロローグについても、マクロスFの序盤の再現以上の存在意義が感じられない。
ボルテスとマクロスのクロスオーバーに関しても、単独再現だと問題があるから無理矢理ねじ込んだような気配が…。
Dでは上手く真ゲッターの再現と、ゲッター線汚染による影響で荒廃していった地球を描いていたがそういうわけでも無いし…。
さらに客寄せパンダのエヴァ、空気参戦なのに終盤加入の多いガンダムW、ボアザン星人がクロスオーバー出来る要素が豊富だったにも関わらず空気参戦だったボルテス、そして70年代アニメ枠で押し込まれたように空気参戦のコンバトラー。
というように版権作品の扱いにも少し首を傾げる。
話数も少なくボリューム不足に感じ、キャラクターや機体の参戦時期、武装の追加も後半にまとまってしまい、パワーアップしてこれからだ!という時に物語が収束していってしまい駆け足に感じる。
これを体言しているのが主人公機体であり、中盤まで武装三つと少なく、パワーアップしたと思えば武装追加のみ、それ以降は最終話前に合体攻撃が追加されるだけ。
特にお気に入りキャラなどをろくに使えないまま終わるのはどうかと思います。
・周回要素が希薄
ショップも無い、撃墜数でボーナスがあるわけでもない、改造段階変更もなし、精神も変更できない。
良かった点がすべて無くなっており、それを補うような新システムが追加されたわけでもないのは大きなマイナスです。
COMMENT
不満点が非常に多くなってしまった。
スパロボスタッフの極端な修正やバランス調整がすべて悪い方向へといってしまった作品、という印象です。
特に携帯機の売りであったテンポの良さがほとんど殺されており、そこだけ見れば携帯機スパロボでは一番駄作だと自分は思いました。
またコンボの弱体化など、どんどん昔あったシステムのあり方も忘れてきてしまっている印象があります。
好きなキャラの育成要素もほとんど削られており、周回する気も起きず、1週しかしなかったスパロボはこれが始めてでした。
バグも渚消失、ミシェル強制死亡などはこういうゲームとしては致命的な気がします。
まぁ後者滅多なことじゃ起こりませんが…存在するだけでミシェルを使う気が削がれてしまうそ自分では思いました。
個人的には任天堂携帯機のスパロボの中ではワースト1位です。
Amazonレビュー
レビュー者: 翡翠 レビュー日: 2010-11-29まず言える事は、「長い」ということです。話数も43話と多いですし
テキストも、特にインターミッションが長いためやや冗長な感じです。
またシステムがこれまでの作品と大きく異なっており「少数を改造して反撃戦法で削る」
やり方がほぼ使えなくなっていますのでじっくりやる必要があり、1マップにかかる時間も長めです。
敵も強めで難易度はやや高め、逆に言うとやりごたえがあります。
シナリオの質は中々いい感じで、キャラクターがお互いにうまく絡んでおり
いい方向へ、いい方向へと流れを作ってくれます。原作で
「いい結果になる要素があるのに登場人物が妙なことをやって悪い結果になる」
という場面でも今作ではいい結果になる事が多くなっていますし
原作の極端なグロ描写や悪い展開は極力抑えられています。
伏線の張り方もなかなかで、次回作があってもおかしくないような終わりでした。
少々オリジナル勢の影が薄かったので好みが分かれるところかと思います。
全体的に見て、個人的にはスーパーロボット大戦W≧今作>>>スーパーロボット大戦Kぐらいかと感じました。
戦闘アニメはかなり力が入っており、滑らかで演出もいい感じです。
私見ですが魔装機神と同じく「戦闘アニメの合間にムービーを挿入する」
事がされているようで一部の攻撃はかなり見物。
戦闘の特殊セリフもかなり入っておりいろいろな組み合わせで楽しめます。
強化パーツがなくなり、代わりに「パートナーを組んだユニットの
特殊要素(機体ボーナス)が両機に反映される」仕様になりました。これによって
誰と誰を組ませるか、といったところも考える必要があり面白くやりがいがあります。
特殊要素は機体フル改造で上昇しますし1マップあたりで得られる資金も多めであり
被撃墜による修理費もかからないので積極的に改造していけます。
ただ改造引継ぎがほとんど無いので改造する機体の選定は慎重に。
前作と同じようにパートナーを組まず1機でコンボで一度に多くの敵に攻撃することも可能ですが、
コンボが弱体化している上EN/弾数無消費武器が無いため使いどころが難しいです。
一部非常に難しいマップがあり、詰め将棋的な要素があるマップでは配置をよく考えて、
ボスが立て続けに出るマップでは急がずどっしり構えて、精神コマンドを極力温存して戦うのがお勧めです。
上で述べましたとおり、時間をかけてゆっくりとやりたい方向けの要素が強いですね。
一部のお気に入りのユニットで無双をしたい方にはやや不向きかと思います。
次回作が出たらやりたいですね。個人的には☆5ですが時間の余り無い方、旧来のスパロボが
好きな方はよくご検討ください。テキストが長いことによるテンポを考慮し面白さは☆4。
余談ですがXでシナリオスキップ(未読も)、Bで読み返し、Aで戦闘アニメ早送り、Bで戦闘アニメ終了できます。
10.11.30追記
予約特典のマルチケースですがDSソフトやメモリーカードが4枚入る薄手のケースです。
説明書にも「落下や保護を保証するものではありません」とある程度です。
アクセスランキング
-
テイルズ オブ イノセンス
■価格:6090
■発売日:2007-12-06
-
ドラゴンクエストIX 星空の守り人
ロールプレイング、ワイヤレスプレイ(2人?4人)、Wi-Fi対応
■価格:5980
■発売日:2009-07-11
-
逆転裁判4
法廷バトル、(廉価版、2008年4月24日発売:2,100円)
■価格:5040
■発売日:2007-04-12
-
ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー
Wi-Fi対応、プレイ人数1人?2人
■価格:5040
■発売日:2006-12-18
-
レイトン教授と不思議な町
Wi-Fi対応
■価格:4800
■発売日:2007-02-15
-
世界樹の迷宮
3DダンジョンRPG、(Best版:2010年7月15日発売)
■価格:5229
■発売日:2007-01-18
-
ファイナルファンタジーIII
RPG、Wi-Fi対応
■価格:5980
■発売日:2006-08-24
-
ウィッシュルーム 天使の記憶
アドベンチャー、振動カードリッジ対応
■価格:4800
■発売日:2007-01-25
-
ファイナルファンタジー4
RPG
■価格:5980
■発売日:2007-12-20
-
ポケットモンスター ダイヤモンド/パール
RPG、Wi-Fi対応
■価格:4800
■発売日:2006-09-28
GOOD!
・新規参戦作品が豊富。
マクロスF、ダンクーガノヴァ、イクサー、ラインバレル、ヱヴァンゲリオンとこれらの作品のファンはそれだけでもうれしいと思う。
・DS初の戦闘アニメ早送り
戦闘アニメ途中カットはもちろん可能。PS2、PSPで登場した作品同様に戦闘早送りができるのはありがたい。
・携帯機とは思えない戦闘アニメ
スパロボWやKでも十分に動いてましたが、今回も派手に動き、トドメの演出も非常に良い。ダンクーガやボルテスの合体シーンなども再現されており良かった。
・ユニット性能が個性化
近距離の得意なユニット、遠距離が得意なユニット等、個々のユニットの役割が明確。近年のスパロボは、ほとんどユニットがどの距離もオールマイティーにこなせたり、どのユニットも移動後の射程が長かったり等、没個性化していた。今回のこの個性化は、パートナーボーナスがさらに拍車をかけている。
・他作品間のクロスオーバーやifストーリーが優秀
学生キャラクターの主人公、シンジ、浩一、渚等の絡みが多かったり、ガンダム作品ではヒイロとシンのやり取り、ウーフェイと加藤機関などうまく噛み合わせているなと感じた。SEED DESTINYに関しても非常に熱い展開が繰り広げられており、非常によかった。
・シングルユニットの弱体化
前作スパロボKではシングルユニットがあまりにも強かったため、弱体化させて正解。
・パートナーユニットの戦闘システムの改善
前作スパロボKでは、メインユニットに対してサブユニットが援護する形だったが、今回は個別攻撃、メイン集中、サブ集中の様に攻撃対象を指定できたりとかなり改善されている。
・ハーフ改造ボーナスの追加
フル改造ボーナス以外に、ユニットの全ステータス5段階改造すると追加されるボーナスが今回は追加された。ハーフ改造なら、大金を積まなくても実現可能で、またユニットの長所を伸ばすボーナスが用意されているので良い。
BAD/REQUEST
・会話が長い
近年のスパロボ全てに言えるのですが、会話のシーンが偉く長い。。。ダレル。
・オリジナルキャラクターの掘り下げ不足
主人公においては、版権キャラとの絡みも多く、好感の持てるキャラクターだったが、ライバルや博士、オリジナル敵勢力について掘り下げが不足している感が否めない。
・新劇場版ヱヴァの扱い
ほとんど客寄せ要員。ものすごく中途半端な参戦だった。新キャラのマリは、ほんの少し会話で登場するのみで、新エヴァの仮設5号機もユニットアイコンのみの登場。ストーリーもほとんど「序」のみで構成されており、「破」に関しては最後の最後で少し触れられるのみ。このような扱いなら旧世紀版エヴァを本格的に参戦させていた方が良かったと思う。新劇場版ヱヴァだけを目当てにされている方にはオススメできない。
・ユニット編成がやや不自由
一括での初期化が欲しかった。それ以外の、操作性は非常に良かった。
・ガンダムW勢の加入の遅さ
他の方々も言及されてますが、ガンダムW勢の加入が遅すぎます。主人公のヒイロや他のガンダムパイロットはストーリーの3/4を消化してから加入。ちょいちょいとイベントに登場するが、この扱いはどうかと思う。
COMMENT
シングルユニットとパートナーユニットのシステムの改善により、前作スパロボLに比べると全体的に良くなったと思います。ただ、少しシングルユニットが弱体化しすぎた感はあるので、もう少し調整が必要かと思います。
新規参戦作品は、どれもよかったと思います。マクロスFとダンクーガノヴァはキャラクターが魅力的で、ラインバレルはガンダムWのウーフェイとのクロスオーバーが見られ、イクサーは純粋なイクサー3が精神的に成長していくところが可愛らしく、とても好印象でした。
ただ、新劇場版ヱヴァだけは残念でした。。。未完結作品ということもあって、中途半端になるのだろうとは思ってましたが、ほとんど「序」での参戦です。アスカとEVA2号機を出したいがために「破」も参戦していたようなもので、マリや仮設5号機等を目当てにされている方は注意してください。
あと、SEED DESTINYに関してはZ、K共にシンの扱いが良かったので、今回も期待してましたが本作も非常にいい展開になってました。今までの中で一番熱い展開だったと思います。ジブリールを倒すイベントもディスガンダムのフルウェポンコンビネーションのトドメ演出(家族との思いでがフラッシュバックする)がシンの心情に合致していて、名シーンと化してます。
会話の高速化・スキップ、いつでもセーブ、敵ターンの高速化、戦闘アニメカット・高速化等、快適さは相変わらず。
5点をあげたいところでしたが、Badでもあげたようにインターミッションの編成の使いやすさが微妙だったので4点にします。
ガンダムW勢の加入の遅さには少しイライラさせられました。カトルとゼクスは序盤から参入するのですが、原作でも敵として登場したトロワ、ウーフェイの加入が遅いのは仕方ないにしても、ヒイロ、デュオまでこんなに遅い参戦する必要はなかったと思います。ウイングゼロ、デスサイズは人気のガンダムですし、もっと早期から使用したかったプレイヤーは多かったはずです。
OVAマジンカイザーに関して、従来のシリーズでは甲児がカイザー、鉄也がオリジナルのグレートに乗り換えた後は、それまで乗っていたマジンガーZと試作型・グレートが使用不可能になっていたが、今回はそれらのユニットが自軍に残ってくれて良かったと思います。
主人公に関してはKの主人公とは打って変わって、好感の持てるキャラで、主人公機・ライバル機ともに個人的に久々にカッコいいデザインの機体だったと思います。ただ、Badでも書いたように、オリジナルの敵勢力の掘り下げが不足しててラスボスが唐突に表れた感があり、もったいない気がしました。
次回作への期待を込めて少し辛口コメントになりました。次の任天堂機で出すときは3DSかと思いますが、次からは声を付けてほしいです。