ラジアントヒストリア
タイトル概要
中央値: 77 Amazon点数: 4.3
スコアーボード
標準偏差 13.81 難易度 2.25 mk2レビュー数 81ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)
374人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
353人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 3pt | 2pt |
総合点
70pt
70pt
GOOD!
物語と登場人物が魅力的で、熱い気持ちが伝わってきます。お店で、なんとなく手に取ったものでしたが、これ程、時間を忘れてやれるとは思っていませんでした。物語に熱中したいと思っているのであれば、オススメします。
BAD/REQUEST
直して欲しいのは、アイテムや技の選択画面くらいで、下へ下へとカーソルを動かしていかなければならない煩わしさを少しなんとかして欲しかったです。
COMMENT
いい作品だと思います。こちらに多く考えさせる余地を残し、ごてごてしていない。押し付けない。登場人物は熱い奴らですが、こっちも熱くなれます。
[
問題報告 ]
Amazonレビュー
レビュー者: G.R. レビュー日: 2010-11-19
「世界樹」が口コミでじわじわと認知度を伸ばし、3作もリリースされファンに愛されるスマッシュヒットとなったように、
「ラジアント・ヒストリア」もその道を歩んで欲しい…
プレイタイム・28時間の旅を終えて思うのはただそればかりです。
システム・グラフィック・サウンド・シナリオ、全てが過去の傑作を意識し踏襲した王道モノでありながら
既視感もストレスも覚えさせることなく小気味よく進んでいく、新しい「王道」に至る道標をそっと打ち立てた秀作。
細かなアラは探せばありますし、クリア後のおまけもあればいいのに…と思わずにはいられないけれど、
(特に、クリア後にセーブ出来るのにサブシナリオを読み直せないのは残念…)
「もう少し続きが読みたかったなぁ…」という名残惜しさの混じった心地良い余韻に浸れる作品にはなかなか出会えません。
「時間移動と歴史改変」を主軸に、「決断」を絶え間なく問うシナリオはプレイしていても先が気になり、止め時が本当に分からなくて困りました。
絶賛しすぎかなぁとも思いましたが、奇を衒うことなく誠実に作り上げた作品なのは間違いありません。
色々経営周りで芳しくない話も聞こえてくるアトラスだけど、こういう心に残る作品を創り続けてくれる事を願うばかりです。
文句なしで☆5つ。ありがとうアトラス超頑張れ。個人的に下村さんのBGMも絶品でした。
「ラジアント・ヒストリア」もその道を歩んで欲しい…
プレイタイム・28時間の旅を終えて思うのはただそればかりです。
システム・グラフィック・サウンド・シナリオ、全てが過去の傑作を意識し踏襲した王道モノでありながら
既視感もストレスも覚えさせることなく小気味よく進んでいく、新しい「王道」に至る道標をそっと打ち立てた秀作。
細かなアラは探せばありますし、クリア後のおまけもあればいいのに…と思わずにはいられないけれど、
(特に、クリア後にセーブ出来るのにサブシナリオを読み直せないのは残念…)
「もう少し続きが読みたかったなぁ…」という名残惜しさの混じった心地良い余韻に浸れる作品にはなかなか出会えません。
「時間移動と歴史改変」を主軸に、「決断」を絶え間なく問うシナリオはプレイしていても先が気になり、止め時が本当に分からなくて困りました。
絶賛しすぎかなぁとも思いましたが、奇を衒うことなく誠実に作り上げた作品なのは間違いありません。
色々経営周りで芳しくない話も聞こえてくるアトラスだけど、こういう心に残る作品を創り続けてくれる事を願うばかりです。
文句なしで☆5つ。ありがとうアトラス超頑張れ。個人的に下村さんのBGMも絶品でした。
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GOOD!
「昔ながらのRPG」の進化延長線上に存在する、いわゆる正統派RPG。
萌え要素は一切無く、純粋にRPGを楽しみたい人にうってつけ。
・グラフィック
背景のみ3D、フィールド上キャラクターは2Dドット絵、会話時に重要キャラのみ上半身の一枚絵が表示(いわゆる顔グラ)。
今時珍しく、フル3Dモデリングやボイスは一切無し。
ドット絵が好きな人や、RPGはこの程度のグラフィックでこそ想像力が刺激されてイイ!という人にはたまらない。
・サウンド
作曲家下村陽子氏、一人で全曲担当。
この曲がいい!というパンチやインパクトはないが、その分、他の要素に非常に溶け込んでおり、統一感がある。
サウンドトラックは一時期アマゾンで在庫切れになったとか。
・戦闘システム
敵が3×3のグリッド配置され、左に押す・奥に押す等の戦術を駆使しなければ雑魚敵ですらハードなものになるという、戦闘がマンネリ化しないスパイスがある。
レベル上げはかなり容易な為、ルールを把握した上で真面目にプレイしていれば、敵の強さに行き詰る事はほぼ無い。
シンボルエンカウント形式なので、敵を避ける事も可能。
また、コンボシステムを駆使して有り得ないダメージを叩き出す爽快さも。
・シナリオシステム
「過去と現在&2つの平行世界を行き来する」というシステムの為、アイテムやイベントの取り逃がしなどは絶対に有り得ない。
シナリオ分岐の質問に失敗しても、すぐにやり直し可能。イベントスキップも可能。
・世界観
非常に正統派なファンタジー。日本製RPGにありがちな、派手な色の髪や服のキャラは存在せず、かなり落ち着いて渋いデザインや設定の世界。
腐敗政治の王国、軍国主義、新興宗教国家、獣人、滅亡した伝説の帝国など、RPG好きの心くすぐる要素は一定して押さえられている。
特定のキャラのみにスポットライトを当てる様な、キャラ萌え目当ての媚びた演出は一切無く、「歴史」や「世界」そのものを魅せる、いわゆる群像劇。
・キャラクター
ツカミから印象的なインパクトあるキャラは存在しないが、総じて付き合っているうちに味が出て来る。
プレイヤーキャラなのに存在感が無かったり、加入期間の問題で使いづらかったりするキャラもいるが、それにさえ「そういう存在として手配された」「世界的に重要なキャラなので、主人公パーティの行動に常時参加ができない」等の明確な理由が用意されている。
あまり印象に残らない場合もあるが、逆に言えばコイツだけは好きになれない!等の嫌味な点は無いと言っていい。
特に主人公の「良識があり経験豊富な兵士・常に冷静沈着だが、仲間の為なら命を投げ出す熱さが有り・実力と行動力で登場人物の全てを魅了するカリスマ的イケメンだが、キザったらしさゼロ」という設定は、「昨今珍しい正統派ヒーロー」として特筆すべき要素と言える。
BAD/REQUEST
納期のせいか容量のせいか、それとも開発費用のせいか、上記GOOD部分をいまいち突き詰められていない「もう少し!」という部分が非常に惜しい。
・グラフィック
重要キャラなのにドット絵が街人と同じ・重要キャラなのに顔グラが存在しない・そもそも顔グラに「表情差分」が無いため常に同じ顔グラ……という、三点が残念。
・サウンド
足音がひどく大きい。環境によって足音が変化するのだが、よく歩き回る事になる「街中(石畳)・城内(大理石)」においては、冗談抜きで『ガッツンガッツン』と響き渡る。
効果音の大きさは調節できないので、街エリアではイヤホンは使用しない方がいい。
・戦闘システム
『押せない敵』が出て来たり、魔法ダメージと物理ダメージで差別的な差が出て来る後半は、戦闘のバランスが崩壊ぎみ。
シナリオ上加入期間がブツ切れでレベル上げができないキャラが普通に数人いるが、最悪そのキャラがいなくてもクリアに支障が無い等、プレイヤーキャラとしての存在意義が問われる。
また、特に序盤のダンジョンはシナリオの都合上何度も繰り返し行く必要があるのだが、ダンジョンとしての面白さや仕掛けは一切無い。同じダンジョンに何度も行く事を作業的に感じる人には苦しい。
・シナリオシステム
シナリオスキップ機能があるのはいいのだが、未だ見ていないシナリオやセリフもスキップできてしまう&一度しか見れないイベントはやり直せないので、油断していると何も分からないまま進んでしまう。
また、これはかなり致命的なのだが、「過去と現在&2つの平行世界を行き来する」というシステムの都合上、「今なにをやっているのか分からなくなる」「話の筋を見失う」という危険性が常にある。
ストーリー自体は非常に短いのだが、特に序盤、頻繁に時間遡行と平行世界の行き来をしなければいけないため、
「ややこしいけど内容はない・時間を費やしたけど物語に進展がない」
という事態や、
「序盤を脱するとほぼ一本道のストーリー」
という展開、
「2つの平行世界を行き来してきたはずが、終盤いきなり片方の時間軸のみが舞台になってしまう。もう片方でやってきた事は何だったのか」
等という、無視できないマイナス要素がある。
特に最後の点では、一度も仲間にならなかったキャラクターがいる時間軸に世界が移ってしまうためラスボス戦前に「会った事ないんだけど?」と言われてしまう事態になったり、何度も死ぬ場面を流されたキャラが結局生きていたりと、物語としてやや破綻ぎみ。
また、萌え要素は一切無い=恋愛ゲーとしての要素は一切無いのだが、「大した描写もなく重要キャラ同士が何故かくっつく」という展開もあるので、油断しているとダメージが大きい。
これらは『ゲームに深く没入した人ほど』『キャラクターに愛着がある人ほど』気になってしまう欠点と言える。
・世界観
宗教国家、滅亡した帝国など、RPG好きなら気になる要素がたくさんある訳だが、詳細については全く語られないか、結果部分だけ触れられて終わりで、気を引く割には物足りないオチで終わるものがちょいちょいあるのが残念。
・キャラクター
アクやクセの無い、非常に正統派なつくりが特徴の作品だが、それだけにキャラを地味に感じてしまうか、逆にプレイヤーと同一化しやすく感じるかが分かれる所。
性格や設定自体に矛盾や問題はないと言って良いが、AVGの様に特定キャラと友好度を高める事や、その結果EDが変化する(お気に入りキャラとのEDが発生する)という事は無いし、全く描写されずにプレイヤーの想像に任せられて終わる要素もあるので、キャラクターに感情移入するタイプの人には物足りない部分がある。
しかし、キャラに感情移入しすぎると、展開やキャラ同士のカップリングに納得がいかない場合があるので難しい(EDまでに恋愛成就・結婚・妊娠まで描写されるキャラも有り)。
・ゲームそのものとして
残念ながら、シナリオ自体は短い。戦闘のルールさえ掴んでいれば、漫然とプレイしていてもいつの間にかクリアできてしまう。
その上やりこみ要素は全く無く、クリア特典も、周回プレイ要素も、全てのEDを見る事でのおまけも一切無い。
初回に真EDの条件を満たしてしまえば、やる事は本当に何もなくなる。
ラスボスも御世辞にも強敵とは言えないので、手塩にかけて育て上げた愛着のあるキャラを存分に使って戦闘や探索を楽しむという事はできない。
終盤になっても世界中を自由に歩けない(特定の場所に行きたければ時間遡行をすればいいという考え方のシステム)ので、自由度が低いと感じる場合もある。
COMMENT
時空を行き来するという斬新なアイデア以外は、本当にストイックな、昔ながらのRPG。
特筆して悪い部分は無く、むしろ全体的に非常に丁寧で誠実に、軸がブレずに作り上げられている良作だと思う。点数で言えば90点くらい。
BADで挙げた点は、「むしろ90点取れるんだったら、頑張れば95点くらい取れるはず」という『欲を言えば』な部分に過ぎない。
主人公が性格破綻していない、ストーリー上に広げた風呂敷を畳めないで終わる訳でも、どこかに決定的な欠点がある訳でもない、本当に丁寧な内容。
特に正統派のRPGがしたい、萌え要素ではなくファンタジー世界やストーリー性を楽しみたい!という方には、安心してお勧めできる作品。
本当に、予算か納期の都合か?と思える「はしょられた部分」が全体的にあるのがただただ惜しい。広げられた風呂敷は畳まれてはいるがきれいに四つ折りされておらず、ちょっと適当に片付けてある感じ。
もう一声!と言いたい良作だと思う。