メタルマックス3
中央値: 71 Amazon点数: 4.1
スコアーボード
標準偏差 11.66 難易度 2.59 mk2レビュー数 37ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 3pt | 4pt | 3pt | 2pt |
70pt
GOOD!
○オープニング
怪しい研究所で生き返ると記憶喪失。外に出ると粘っこく胡散臭い曲が流れて、いきなり面倒事に巻き込まれる。名乗る名前の選択肢は全部ドラムカン。いろんな意味でシビレる。
○職業
これまでのシリーズでは固定メンバーでハンター、メカニック、ソルジャーの3種、役割分担は完璧だったのだが、3種類も増えて倍増。こんな職業要らねー、と思っていたが、なかなかどうして。どいつもこいつもアクが強く尖った能力を持っていて選択に悩む。スキル制になったのも良いと思う。更には犬3匹も可能とか、自由すぎる!
○人間戦闘
人間用武器のスロットが3つになったため、敵に合わせた属性の武器を使いやすくなった。元々アクの強い武器が多いゲームなので、それらの武器の利用価値が上がり、嬉しい。
○戦車
ダブルエンジン導入により、重量級戦車ほど装甲タイル数が少ないという矛盾をついに解消。また、S-Eに多段攻撃できるものが出現したため、S-Eの価値が激増。しかし装弾数が少なめなので、大砲との差別化は図られている。また、Cユニットの能力で、各種ラッシュが行えるようになったため、Cユニットの重要性が増すと共に、戦術の幅が広がった。ヘンな車が多いのも嬉しい。
○グラフィック
自分はあまり大きな1枚絵やらポリゴンキャラが好きでは無いので、SFCを彷彿させるこのゲームの雰囲気は大好きだ。小さなドット絵のキャラとして見るなら、各職業のキャラはよく描けている。また、荒涼とした世界観もよく描けていると思う。
○サブシナリオ
ハンターオフィスで受けられるサブシナリオが結構豊富で、このお陰で中だるみしない。変な話も多い。
○街
とりあえず住み着ける場所ならどこにでも!という切羽詰まった世界観が良く出ていて素晴らしい。シェルター、座礁船、鉱山、高速道路のサービスエリア、水没したビル。どれも非常に個性的。そしてどれも個性的な不便さや危険要素を持っている。
○敵組織
今までのシリーズも、ろくでもない悪党集団が居たが、冷血党のゴロツキ共はそれと比べても言動・外見が更に下衆に。
○女
オルガ・モード、イヴリン、ルーシー、ダフネ、アデル等、悪くて男を不幸にするイカす女が多数登場。
○過去
PCのメモリーやメモ、遺物等の断片的な情報が、否応なしに絶望的な当時の状況を想像させる。ハンパなイベントCG入れるより、こういう方が良い。
BAD/REQUEST
○仲間
これまでの作品は、様々な因縁や行きがかり上の理由で行動を共にしていたが、今回はドラクエ3と同じになってしまった。勇者様の付属品なのだ。それが理由に、強制イベントでは酒場に自動帰還してしまう。また、コーラとのイベント中は彼らの存在は無いことになっているようだ。あれだけ名前の付いたハンターやらソルジャーやらが出てくるのだから、ロマンシング サ・ガ3のように彼らを仲間にできれば良かったと思うのだが・・・
○改造
兎に角、改造のやり直しが効かないのが致命的。あと、固定武装も正直(特にデザイン的に)要らない。また、ソイヤウォーカー等、どうやって改造費を捻出すればいいのか解らないほど高額なものもあって困る。
○四方向移動
斜め移動ができなくて困る、という話は良く聞いたが、別に要らねーんじゃねーの?と思っていた。が、最期の方のダンジョンで「これは・・・」という場所があり、なるほど、と思った。
○バランス
戦闘のバランスがしょっぱ目だと感じるのは自分がオヤジになって集中力がなくなったからか?
しかし終盤は、目いっぱい強力なものを用意してラッシュを併用しても機銃は全然威力不足。経験値稼ぎは亀の大量出現箇所を知らないとツラいと思う。あと、テスラセルを全部集めるのがひたすら大変。あれはここまでする必要は無かったのでは?
○戦車装備
武器の種類はここまで多くなくても良かった気がする。誰も使わないであろう武器が量産されてしまっている。また、Cユニットのラッシュ系の能力は強力なのであるが、そのせいでそういう能力を持っていないCユニットの価値が著しく減じてしまっている。また、ダブルエンジンのせいで、ダブルエンジンにできない車両がかなり不遇に(特にゲパルト辺り)。
○★吟味
戦車装備品が、★の数で能力に差が出る仕様であり、モノによっては箱から拾ってもランダムで★の数が変わるため、非常にイライラする。特にエンジンは能力差が切実なため。
○コーラ
とにかくコイツをどうにかしろ。まあツリシ峠まではいいとしよう。奴の勝手だ。問題はカスミ姉さんのとこに転がり込んで、悪びれずカマトトぶってあまつさえ主人公に説教垂れる事だ。
なんでコイツの願いを聞くのが強制イベントなのか。この女には全く感情移入できない。ストーリー的には必要だと思うが、ヒロインである必要は無い。ヒロインはシセがいれば充分だ。
とりあえず、シエルタのカトール売り娘に謝れ。
○黒幕
せっかく壮大で重苦しい話だったのに、最期に来てコイツのせいでガッカリ。みみっちい仕返しに拘り続けていたり、全然人間を超越できていない。ある意味コーラとはいいコンビかも。
COMMENT
メタルマックスの続編としては非常に満足できるデキだった。
途中ダレたりもしたが、歳を取ったせいもあるかなぁ、と思う。
戦車戦闘が、非常にハデ且つバリエーションに富んだものとなっており、楽しめる。
グラフィッカーの方はさぞ大変だったろうなぁ、と思う次第だ。
いつの頃からか、RPGはアイテムがいくらでも持てるような仕様になってしまったが、所持制限と戦いながらどれを持って行こうか悩むのも楽しかった事を思い出す。しかしその仕様ではナースとか利用価値が激減だ。
古いゲーマーからすると最近の作品はちょっと長すぎないか?と思ったりする。更に周回プレイを要求してくる。何周も遊ばせるゲームよりは、イチから何度も遊びたいと思うゲームの方がいい。
これまでの作品より遙かにじわじわと大破壊時の恐怖が感じられるようになっている。良いことだ。
そろそろ、Rウルフは要らないんじゃ無いか?と思う。1のレッドウルフが凄く嫌いなキャラってのもあるけど。
ルーシーズがせっかくオイシイ感じのするキャラだったのに、単なる賞金サギの辻褄合わせで終わってしまった。残念。シャガンナートの艦長室に入ったら、ルーシーズがグラトノス倒してましたくらいのサプライズがあっても良かったのに。
とにかく、コーラとグラトノスが非常に残念。オズマとかトレドとかカスミ姉さんとか、魅力的なキャラは沢山居るのになぁ。
Amazonレビュー
レビュー者: Amazonのお客様 レビュー日: 2010-08-02やや癖のある世界観になっているが、プレイした感覚としては
スーパーファミコンのRPGをやっているのにかなり近い感覚なので
多くのプレイヤーが「悪くない」と思うのでは無いだろうか
ただその先の世界観やキャラクターなんかが気に入るかは好みが分かれる事でしょう
この作品のもっとも良い点は、自由度のバランスではないかと思います
1本道ではなく、かといって海外産RPGのように全て自由と言う訳でもない
何をして良いかを見失う事無く、常に何かしら道が示されています
その道以外にも行った事の無い場所へ行く、戦車の強化をする、賞金首を捜す等
やれることが非常に多い為、プレイ意欲が維持できる
更に細かい点ではキャラクターのレベル差が自然と埋まって行ったり
戦車があるおかげでレベル1からの育成が楽なのも、仲間に出来る職業が
6種類もある為嬉しいですね
また戦闘時のアニメーションの出来が良い事や、後述のエンカウントの高さが
苦痛にならなくなる、戦闘スピード加速の双方同時行動が見ていて小気味良い
シリーズ恒例の「ドッグシステム」も当然有り、ダンジョンからの一発離脱や
街から街へ一瞬で移動できる為、各地でイベントが進行する今作を非常に快適に遊べる
反面システム面などに細かい不満もあり、戦車の乗り降りの微妙なしづらさや、斜め移動が出来ない事
場所にもよるけどエンカウント率の高さなどが細かい点では気になる部分です
もっとも残念なのは携帯機であるDSのRPGなのに、中断セーブが出来ないのは正直いただけない
省電力とは言えいつ電池が切れるか分からないスリープモードは使用したくないし
携帯機のRPGには中断セーブは必須だと思います
総評としては昔ながらのRPGが好きなら買い、シリーズのファンなら怯える事無く買いです
細かい不満点を凌駕する楽しみが多く、ガンガンプレイできる良作です
やはり能動的に遊べるRPGは面白い!
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GOOD!
メタルマックスらしさを大事にしつつ正統進化を狙った感じ。
良くも悪くも保守的な作りで、そこを評価するか批判するかは人それぞれか。
過去作と比べてはっきり強化されているのは、主にシステムとグラフィックの2点。
パーティ編成や戦車強化の自由度が高まって育成の楽しみは大幅に増している。
戦闘は現代のRPG相応に要素が複雑化して戦略性が増した。
雑魚戦はテンポ良く、ボス戦はキツめのバランスになっている。
過去作では直前の街で装備を揃えていればボス戦でもまず負けなかったのに、
今作では中盤以降の賞金首は簡単に勝たせてくれない。
ボスごとに対策を練らなくてはいけない程の手応えはシリーズ初だ。
アイテムは相変わらず豊富。
ジョークアイテムの数々は世界観の構築に一役買っている。
さらに今作はレアアイテムに☆の数があり、
微妙な性能差が付いたことでより収集欲を刺激されるようになった。
グラフィック関連のスタッフは良い仕事をしている。
まず戦車の2Dドット絵が入魂の出来栄え。
戦闘時のエフェクトはテンポの良さと爽快感があり、敵側もニョリニョリ動く。
ポリゴンを使っているのはスタータス画面の戦車や一部の建造物くらい。
周りから浮かないところに限定してローポリを上手に取り入れている。
カクカクのデフォルメ3等身キャラが見づらくなっただけの3Dダンジョンを…
みたいな、スクエニ系低予算リメイクRPGテイストを避けたのは絶対に正解。
末期のDSでグラフィックに好印象を抱かせるのは大変なこと。5点。
それから特典の漫画と設定資料が意外に良かった。
山本貴嗣の感性はメタルマックスの世界観に欠かせない、
というかメタルマックスそのものなのだと思った。
BAD/REQUEST
登場キャラやシチュエーションの多くは既視感を覚えるものが多数。
シリーズのファンを大切にするのは良いことだが、
過去をなぞるだけでは思い出と比較され続けてしまう。
エンカウント率の高さは如何ともし難い。
ファミコン時代には良くある…どころか当時より酷く感じるのは歳のせいだろうか。
どれくらい酷いかというと、ドッグシステム(ルーラ)で街の数歩手前に飛んだ時、
そのわずかな隙間を歩いただけでエンカウントしたりする。あんまりだ。
逃亡の成功率が高いのは救いだが…。
その他不満点
・テキストとBGMは過去作と比べてキレが無い(クシアタのプータイは良い)
・一部のダンジョンだけ構造が妙にややこしく、エンカウントにイライラ
・戦闘モードA?Eの説明がゲーム内にも説明書にも無い
・今作のラスボスは1や2と比べてバックストーリーに魅力無し
・本筋のストーリー絡みで分かりにくいフラグがあり、詰まりやすい
・エンターブレインのギャルゲーとタイアップ
COMMENT
1,2,Rはリアルタイムでプレイ済み。サーガ等の亜流は未プレイ。
今も昔もDQ的世界観に反発したゲームがDQより面白いことはまず無いのだが、
本シリーズは異色の変化球RPGとして成功を収めた数少ない例だ。
データイーストが潰れて死蔵されていた版権がこうして日の目を見たのは喜ばしい。
「SFC以来久々に復活しました」系RPGというのは実は結構な地雷候補だったりする。
方向性を勘違いしたり、安く小さく作ったりして失敗するケースは少なくない。
そんな中にあって本作は不満点こそそれなりにあるものの、
ナンバリングの続編として一先ず納得できる内容ではあった。
この手のタイトルでは幸せな復帰が叶った方だ。
次回作があるならエンカウント率とエンターブレイン率は控え目にして下さい。