極限脱出 9時間9人9の扉
中央値: 70 Amazon点数: 3.5
スコアーボード
標準偏差 13.58 難易度 1.87 mk2レビュー数 47ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 4pt | 5pt | 5pt | 4pt | 2pt |
90pt
GOOD!
・シナリオが秀逸。文章も妙な癖や嫌味がなく、読みやすい。
・演出も上手い。このゲームのキーである数字根が、ストーリー分岐に非常に上手く利用されている。
・サウンドノベルなので音の演出も良い。
・キャラクターがそれぞれ立っており、ストーリー進行と共に無理なく9人全員を覚えられる。
・脱出パートの謎解きが簡単。操作も快適。どうしても解けない時も親切なヒントが出るので安心。
BAD/REQUEST
・二周目以降、何度か同じ部屋を脱出しなければならないのが、シナリオ上仕方が無いとは言えやや面倒。特に一番最初の分岐までは毎回何の変化もないので、ボタンひとつでスキップさせて欲しかった。唯一の難点か。
・あくまでストーリー中心。「骨のある脱出ゲームがしたい!」という人向きではない。
COMMENT
これは面白いです。
久しぶりにノベル形式のゲームをやっていてテンションが上がりました。
巧みなストーリー展開と、各所に上手い具合に散りばめられた伏線を上手い具合に頭の中で組み合わせてゆく作業に、すっかりはまってしまいました。
あれこれ推理しながら良かれと思ったルートを進んだのに、まんまとバッドエンドになった時の悔しさ、ようやく全ての謎が解けたときの快感……、自分が実際にゲームに参加している感の演出が秀逸で、ただ小説を読むのとも違い、一度味わうと癖になってしまいます。
設定やシナリオは、ツッコミ所が皆無なわけではありません。
が、それ以上に「プレイヤーを驚かせよう」「騙してやろう」という制作側の心意気をひしひしと感じ、それでいてありがちな作家の自己主張や押し付けがましさがなく、むしろ必要な情報だけ与え一から十までは説明せず、推理はプレイヤー側に託されている感じが心地良く好感が持てました。
脱出ゲームは簡単で、理不尽に見難いものをタッチするのを要求されたりすることもなく、特別な知識も不要なので、最後まで詰まる部分はありませんでした。
また、ストーリー上は9時間という制限付きですが、プレイヤーが時間的制約を受ける謎解きはないのでゆっくり考えることができます。
二周目以降エンディングを埋めるまでに何度か同じ部屋を脱出しなければならないので、一周目から解法のメモをしておくと楽です。
推理アドベンチャー好きは、ぜひ一度プレイしてみるべき作品だと思います。
特に難しい操作もないので、できるだけ前知識は仕入れず、説明書さえ読まずに電源を入れることをおすすめします。
Amazonレビュー
レビュー者: kuo レビュー日: 2013-05-092.EDはバットエンドがほとんどであること
3・ヒロインが固定されていること
4.真エンドもいまいちすっきりしない
脱出パートの謎解きはおもしろいとおもうけれど、正解は決まっているので
一度やったあとは作業、EDがほとんどバットなので余計に気になる。
あと主人公とヒロイン以外の結び付きが薄い、ルートを進めていってもヒロイン以外のキャラクターとは
知り合い程度で信頼を築いたり愛情をもったりということがない。
謎が残るEDは悪くないと思うのですが、このゲームの場合
どういうことだったんだろう?、ではなく、矛盾してない?おかしい!という感想だったので残念でした。
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GOOD!
・ストーリーが良い
他のレビュアーさんが書いている通り、脱出ゲームというシステムとうまくかみ合っています。
かなり意外というか、予想外の方向に話が進んでいき、非常に引き込まれました。
いくつかの謎を残すのも、想像の楽しみがあって良いです。
ただし、SFに馴染みが無いと、「?」となる部分があるかもしれません。
・キャラクター
絵も良いですが、登場キャラのほとんどが成人ということもあって、時間がないのに余計な騒ぎを起こすということはありません。
キャラに極端な不快感を持つことはあまりないでしょう。
キャラの動きの絵もなめらかで、良いです。
・サウンド
雰囲気に適した音楽だと思います。特に最後の謎の音楽が好きです。
個人的にはボイスを使わず、ドラクエでおなじみのSEのトーンで声の高低を表現する点がツボでした。平板な音の羅列がレトロゲームを連想させます(笑)
・DSならではの演出
小説や映画だけではなく、他のゲームでも真似できない演出が含まれています。
ネタバレになってしまうので詳しくは言えませんが、本当に“DS”ならではの演出です。
似たような手法は以前からありましたが、それでもやはり新しい表現技法だと思いました。
BAD/REQUEST
・製作者の意図が空回りしている
雑誌のインタビューで見たのですが、アドベンチャーパートでは緊迫感を、対して脱出(謎解き)パートでは同行キャラのユーモラスさを出したかったようですが、他のレビュアーさんの意見を見る限り、見事に空回りしているようです。
私としては、脱出パートの軽いノリが好きだったのですが、雰囲気が壊れるとして好き嫌いが分かれるかもしれません。
・周回プレーに対して不親切
選べる扉が限られているため、真のエンディングを見るために周回プレーをすると同じ謎を解かねばならないし、それをスキップすることが出来ないのが難点。
アドベンチャーパートのスキップ機能も不十分。
・いかんせん短い
密度があって良いとは思いますが、ちょっと短いです。バッドエンドのバリエーションを増やしても良かったかも。
COMMENT
演出がとても素晴らしい出来です。この点に屈指のオリジナリティーがあります。
プレーを進めていく上で、序盤からうっすらと感じていた違和感が、胸の奥にしこりの様に残っていたのが、最後の謎に挑戦するにあたって、全て氷解していきました。
あの場面を見た瞬間、違和感の正体が掴めたことで、思わず声が漏れました。
「なるほど、そうだったのか」
しかし、BADで書いたようにそれが全てのプレーヤーには伝わりきっていないのが、とても残念。
謎の難度やメモ帳機能が使えないことなど、細かなところを犠牲にすることで演出が徹底されています。そのせいでかなり不親切な部分が出てしまっているのは確かですが……。
腑に落ちない点がある方は考察サイトを見た方が良いと思います。
とにかくDSのアドベンチャーゲームとしては、出色の出来だと思うので是非一度プレーしてみて欲しいです。