ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 3pt | 3pt | 2pt | 1pt | 5pt |
52pt
GOOD!
・ダンジョンについて
一定時間で発動する罠や、転がる岩や追いかけてくるゴーレムなど、「ウィザードリィ」シリーズにはあまり見られなかったダンジョン内での罠や仕掛けの概念は、漫然と進みがちなダンジョンに緊張感を与えてくれたのは確か。
またタッチペンを使うシーンも何度かあり、ダークゾーンを照らしたり扉を引いたり像の汚れを落としたりと世界観に反しないアクションがある事も素直に感心した。
またオートマップがDSの上画面に表示されるため迷いにくく、全滅したとしても自動的に街に戻されるため死体回収用のパーティーを用意する必要が無いなどの点は安心できるかと。
ダンジョンも26F(21F以降はクリア後に足を踏み入れることとなる)という深さがあるため、本腰を据えられる人にはやりこみ甲斐もあるのだし。
BAD/REQUEST
・難易度
比較的早い段階から敵も多数で攻めてくる為、レベルアップや戦利品の獲得を怠るとあっという間にやられるバランスはいただけないものがあった。
最初の方でイベントで加入する面子で最低限探索の面子は揃いそれなりにバランスは良いのだが、階が進むごとに敵を効率的に殲滅するためには物足りなさを感じるのだし、その分をキャラメイクで作ったキャラで補うことも求められる。
「7階位までは最初のターンに唱えるスリープでいかに敵を無力化させダメージを減らすか、それ以降は最初のターンに唱える攻撃魔法でいかに敵を倒して数を減らすか」ということが重視されるため、パーティー編成例としてはコルネット(レンジャー)を外して前衛に侍を入れ前衛の防備を重視するか(キッシュ(戦士)も後半になると敵の攻撃の集中でしょっちゅう瀕死になるため壁役としてはイマイチ信頼が置きにくいことを考え、彼も外してその枠に侍を入れ後にロードにすること前提で育てるのも良いかと)、後衛に魔法使いを入れ火力を重視する(魔法使い系呪文の使い手が多いとそれだけ敵の殲滅も楽であり、低いレベルのキャラを育てる時にも役立つ)などのアレンジを効かせられないと正直厳しい。ビショップは「識別」のアクティブスキル化と商店での識別代金の画一化で識別するメリットが少なく、上級職ゆえにLV8(最高レベルの魔法)が習得できず、魔法習得速度も遅いというデメリットがあるため作って加えるのは大局的に見るとオススメしない(ただしLV7までだが僧侶系呪文が使えるので、ダメージを喰らいやすい今作では回復のフォローとして見るとそこそこ役には立つので、それはプレイヤーの好みによる)。
敵の猛攻に対処するためにはレベルアップを怠らず(フロア内の地図を埋めながら戦闘を重ねる感じで進めるのが一番賢明)、戦利品を入手して装備を固め地力を高めるしかないとしか言えない。
・キャラクターについて
シナリオで多くの仲間が加わるためメンバー編成にさほど困らないと思いがちだが、シナリオで仲間に加わるキャラクターはシナリオクリアまで転職ができないというデメリットがあるし、他の方も指摘されるように主人公のカイがクリアするまでパーティーから外せないので(一応前衛に立てる程度の装備と戦闘能力・レベルアップの早さがあるので戦力としてカウントできるのは強みだが)、そこは人によっては不満に感じるだろう。
一方冒険者登録で作ったキャラクターは転職の制限が無く、プレイヤーの好みを反映させやすい反面、キャラクターグラフィックが全種族で男女汎用の物が1つしかないため、就けた職業と違和感を感じることも少なくないのは不満に思った。
また高いボーナスポイントを得て作成しないと、今作では転職やレベルアップでも能力値が下がらない反面職業により成長しやすい能力が異なるため、満遍なく高いパラメータを求められる「ロード」「忍者」に転職する時に低いパラメータが「足切り」になる危険をはらんでいたのはいただけなかった。
・快適さ
携帯機の特性を活かしていないような快適さの低さは、長く掛かるこのゲームにおいては致命的だった。
まず街の宿屋でしかセーブができず(例外として寺院での復活の際にはオートセーブされる。これはクリア後のロスト発生においては嫌な緊張感しか与えないのでマイナスに感じた)、ダンジョン内での中断などがなかったのは通勤時間などに進めるにはあまりにも辛い。
またダンジョンもエレベーターを起動させればそのエレベーターの終点からショートカットできるようになるが、エレベーターを起動させるまでは前のエレベーターの終点(例えば10Fのエレベーター起動前だと5Fから)から始まり、またダンジョンを歩かねばならないため正直面倒臭く感じた。せめてその道のりの中間に(自力で起動させねば使えないとしても)中間スタート地点のようなものを用意してくれればまだ楽に進めただろうが。
そして戦闘時のメッセージ送りが自動で送られず、いちいちAボタンを押さないと次のメッセージにならないためAボタンに莫大な負荷がかかる(特に戦闘を多く重ねるこのゲームでは何万・何億回レベルでボタンを押すと言っても過言ではないから尚更)ため本体に負担が掛かるのではないか?と思ったのは一番いただけない所だった。
特に敵のブレス攻撃や前衛への袋叩き、味方の全体回復魔法などボタン送りを強いられる事がゲームを通してかなり多いので、その度にいらいらしながらボタンを押していたのだから。
COMMENT
とにかく難解なダンジョンや快適性の低いシステムのために時間の掛かるゲームなので、余程の「ウィザードリィ」フリークでも、プレイできる時間が充分に確保できるかどうかを確認した上で購入を検討したほうがよいだろう。そしてプレイするのならば変に焦って進むより地力を高めながら進んだ方が、時間は掛かるが安全である。
攻略本は期待できないため、素直に攻略wikiを探して冒険の手助けにした方が(もし中古で買えたとしたら、最初から始める前に前の人がプレイしてたデータのマップを方眼紙に書き写しておく事も地味に有効な手。wikiではマップをフォローしにくいため)精神的に少しは楽、ということも助言しておく。
Amazonレビュー
レビュー者: kooler レビュー日: 2015-12-01しかし後半になるにつれバランスは悪くなり、操作性の難が煩わしくなった。
開発者の致命的ミスはテンポを悪くしたこと。
例としては「鬼ごっこ」等のリアルタイムイベント最中に戦闘が発生することだろう。戦闘になればそちらに集中するので「鬼ごっこ」の集中力はなくなる。戦闘が終わり、「鬼ごっこ」最中だったのを思い出した時はすでに遅しで、ふりだし(階最初)に戻ったり、即死したり(笑)。
あとラストイベント前の扉の鍵がランダムドロップとか制作者のセンスを疑いたくなることもあった。ラストイベントはランダムドロップ次第とテンポ的に「面白くない」。
このソフトには「限定」とか「モンスターデザイン監修:末弥純」とかいう言葉で踊らされた気がする。
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GOOD!
○ 神がかり的なゲームバランス
ベースがしっかりと「ウィザードリィ」しています。
宝箱を開けるのも毎回緊張しますし、一撃で首を刎ねられたりもします。
期待通りのシビアさというか、超ドMな骨太RPGに仕上がっていますので、
3D迷路系のコツコツRPGに抵抗がある人には向かないと断言できますw
○ ストーリーと世界観
あまり他のゲームを比較の対象にするのは気が引けますが、
やっていて一番近いと感じたのは「BUSIN」の世界観です。
影の在る主人公だとか、善悪の概念を内包したストーリーだとか、
ほぼ固定キャラでシナリオをゆるく追っていくところとか、
初期の単純なウィザードリィには無い面白さがあります。
(これを嫌う懐古主義的なゲーマーも多くいるのもまた事実ですが…)
○ 広大なダンジョンとマッピング
オートマッピングが中毒性を高めている一因だと思います。
とりあえず、ワンフロア平均して2?3時間は掛かると思うのですが、
(20フロアでクリアだそうです…その後がもっと深いらしいですが)
トラップやらイベントやらでまぁ?一筋縄では行きません。
ようやく次の階への階段をみつけてもその階に未踏破な箇所が残っていると、
どうしてもつついてみたくなるのが本当に不思議です。
BAD/REQUEST
× キャラ固定
いわゆる「ウィザードリィ」の必要条件として、
「自由なキャラメイキング」を上げる方が多いようです。
このゲームに関しては「カイ」という主人公になってプレイするので、
従来のウィザードリィの様なモノを求めるゲーマーには凶です。
(私的にはこれはGOODポイントだと思うのですが…)
× 錬金術師
これは要らなかったのでは?という意見が多いのも頷けます。
実際、コストの面からも使い勝手の面からもパーティーに入れるのは、
クリア後で楽しむ余裕ができてから、といった感じです。
× インターフェイス
重箱の隅をつつくような事しか出てきませんが、
商店での一括販売や鑑定ができないこと、
また、キャンプ画面でのヒールやキュア系のカーソルが、
いちいち元に戻ってしまうことが非常に苦痛です。
例として、キュアポイズンの利用頻度が非常に高いのにもかかわらず、
選択が面倒なので「アイテム→どくけし」で毒を消すようになっていますw
× キャラの善悪、属性
忍者に転職しようとするにあたり「信仰心」が25ポイントも必要なのにびっくり。
やっぱり忍者はイービルMAXでないといけません(笑
どうやら敵にはダークとライトの属性が存在するようなのに、
自キャラにはその概念が無い、というのは少し頭を傾げてしまいます。
私的には此処こそはウィザードリィとして頑張って欲しかったところです。
COMMENT
正直、まだクリアできていません(只今18階)
ですが、あまりにもハマってしまっているので、
羽(目)休めのためにこの興奮をここにぶつけにきましたw
ある意味「ウィザードリィを超えたウィザードリィ」です。
ウィズのゲームとしての懐の深さに嫌味のないストーリー性をプラスし、
それをさらに磨き上げて出来た…そんなゲームです。
おそらく後々にDSで本格RPGの三本柱を上げるとしたら?という問いがあれば、
世界樹とエルミとこのウィズが上がるのではないかと思います。
それほどにこのゲームは完成度の高いモノだと感じています。
ダンジョン系に抵抗の無い方は間違いなく「買い」です。