ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 4pt | 3pt | 2pt | 2pt | 3pt |
57pt
GOOD!
・コンセプト
詳しくは別に項目を作ってふれるが、ファミコン時代風味のRPGをまた遊びたいと思っていた人にとってはうれしい内容。
こう書くと懐古厨と言われるかもしれないが、それ以外にもゲーム性や独特の味を理解できれば、ちゃんと受け入れられると思う。
コンセプト自体に不満があるようなら、それで仕方ないだろう。
しかし、反面それが故の不満点があるのもまた事実なので、それについてはBADの欄で述べる。
またCOMMENTの欄でも補足・総評する。
・グラフィック
ある程度、パステル調の色合いでまとめられた可愛げのあるグラフィックは好感が持てる。
DSの3D性能を加味すれば、色々な表現法がある中で、一つの方向性としてありなのではないだろうか。
あとは人によって好みに合うかどうかだろう。
マップに丸みがあり、特に街中で奥行きが感じられることや、カッコイイと思うものが少ないのが不満ではあるにしても、装備によって見た目が変わるのも良い。
・サウンド
象徴的なのはタイトル画面の音楽。
のっけからまるでファミコン内蔵音源のような電子音を前面に押し出したアレンジが、なによりこのゲームのコンセプトを表している。
ともすればチープな音だととられかねないが、これはこれで心地いい。
他の曲はこれ程にとがっていないが、上手く電子音を馴染ませてあると思う。
・セリフ内容やヒントのさじ加減
人物が過剰にしゃべらず、あからさまに次の目的地を示してくれることはほとんど無い。
かといってキャラクター性が判断できる程度には、個性がある。
実際には、その時点で行ける場所は限られてくるし、必要限の情報は与えられる(というより十分に分かりやすい)ので、不親切というわけではないだろう。
なにより、指定されることによる強制感が無いので、実態はともかく自由な印象を得ることができるのがいい。
これが味気ないと感じる向きもあろうし、もちろん、豊穣なキャラクター性や世界観のあるものも理解できるが、想像する余地がある点や、自分で考えて動ける楽しさにも目を向けて欲しい。
・戦闘の演出、テンポ
ここでも過剰さがなく、モーションを無駄に眺める時間が少なく抑えられているのでイライラしなくて済む。
自動ターゲット選択なので、不便に思う時もあるが、大抵は適切な場所を選んでくれるので、手間が省ける利点の方が大きかったと思う。
“テンポ面での”戦闘は快適である。
・基本ストーリーライン
奥深さは無いものの、古き良き世界観で趣きがある。
BAD/REQUEST
・戦闘バランス
歯ごたえのある難易度は歓迎であるが、バランスの取り方が悪い。
レベルに装備やジョブの相性といった戦術面の重要性よりも、相対的に単に「敵の攻撃力の高さ」で難易度を上げている様に感じたのはいただけない。
少しでも貧弱だと、ザコのただの一撃で普通にHPの30%程度は平気で持っていかれてしまう割に、システム的に回復手段に苦心することが多く、やりがいよりストレスの方が大きくなってしまっている。
逆に相性が悪いと、苦戦するならまだしも、こちらの攻撃はほとんど効かず、死ぬより他に手が無い場面があったのには閉口した。
ザコ戦については、適度なレベル上げ作業(これ重要)をしていれば、たまに手痛い一撃があったり、相性が悪いと大ダメージを食らう程度に抑えて、ボスは強敵という具合にすればよかったのではないか。
・アイテム所持制限、倉庫のバランス
制限があること自体は、ゲーム性があって問題ないが、装備や魔法を含めて一人当たり15個というのは少なすぎると感じた。
ダメージ量や、属性の重要度から考えて頻繁に整理しなければいけないにしては、倉庫へのアクセスが限られていて不便だ。
セーブポイントと一緒に配置する位のバランスでよかったのではないか。
・クラウンシステムの内容
いわゆるジョブ(職業)システムの変名。
数はそれなりにあるのに、実用的なジョブは限られていて、はっきりいって使えないものが多い。
もう少し各クラウン間のメリット、デメリットのトレード関係のバランスを考えて配分して欲しかった。これでは戦術に幅あるとは言いがたい。
各クラウンのレベルは、ステータス上昇はせずアビリティを覚えるのみなので、他にメリットもなく、わざわざ使えないものを上げようという気になれない。
一応、取得済みアビリティを自由に装備できるクラウンもあるが、基本性能が低いのが痛い。
その点、FF5の「すっぴん」はかけた手間に応じて、徐々に最強になっていくので育てがいがあったと思う。
また、クラウンというくせに顔を覆ってしまって、キャラの見た目の特徴まで隠してしまうデザインがあるのと、カッコ悪いものが大半なのはよくない。
・宝石による強化のやり方
クラウンや装備は宝石を消費することによって強化できるのだが、空いている同じ形の穴に一つ一つ手動で配置していかなければならない。
これがパズル性などゲーム的な面白さがある訳でもなく、単に作業で面倒くさいだけ。
装備はそのままでは弱いので、何度も強化する必要があり、ひたすら単純作業を強いられ苦痛でしかない。
なぜ素直に自動的に何個ずつ消費、という様にしなかったのか。
・APシステム
アイデアは悪くないのだろうが、練り込み不足。
他システムとの兼ね合いも悪く、現状ではMPに代わるだけの面白さがあるとは思えない。
・ボリームの不足感
キャラが集合するストーリーの折り返し地点を過ぎると、各地をもう一度巡る羽目になり、ダンジョンもほとんど重複するので、予想以上に行けるマップは少ない。
ストーリー上そうするのであれば、ラストダンジョンの前にもっと展開を用意すべきである。
これはさすがに、手抜き・水増しといわれても仕方が無い。
・ランダムダンジョンの仕様
薄壁で仕切られただけの単調な迷路構造で、全100階までの代わり映えしないものが4つもあるので、非常に退屈だ。
ランダム生成という特性上、ある程度しかたないのだろうが、もう少し工夫の余地があったのではないだろうか。
また、報酬がクラウンだが、敵の強さ的にクリア後に行くことになり、他に攻略すべきところが無く、活躍する場が残らない。
もう一つくらい最終的な隠しダンジョンがあって欲しかった。
・メニュー周りの操作性
タッチペンでの操作を考慮した作りになっていて、何かと頻繁に行う操作にもかかわらず、ボタン操作だと余計な手間がかかってしまう。
L、Rボタンはキャラの回転ではなく、項目の切り替えに割り振り、キャラビューは別に設けるべきだったろう。
COMMENT
本当に良くも悪くも昔風のRPG。
昔は容量など技術的に困難だったりした点や、新しいアイデアで克服・改善されてきた点も多いが、そのお陰で失われてしまった良さも確かにあった。
その復刻を目指したことは、長所にも短所にもなりえ、ある種の不自由さも含めゲーム性の一部ととるか、面倒くさいと感じるかで評価が分かれることだろう。
自分は悪い点を多く挙げてしまったが、作品の方向性そのものは悪くなかったと思う。
今のRPGには無い、昔風なりの楽しさを実感させてもらったし、買ってよかったと思っている。
もしまた同様のコンセプトのゲームが作られるなら、単に昔風のシステムを詰め込むだけでなく、それが本当に面白さに繋がるのかよく吟味した上で、各システムの噛み合わせと全体のバランスを考えた、今と昔のハイブリットで洗練されたゲームの登場を期待したい。
あと蛇足だが、FF外伝と銘打たれているように、全体的にはFF風のテイストでまとめられているのだが、随所に初期のDQらしさもみられ、どちらかといえばプレイ感覚はこちらに近いように感じた。
Amazonレビュー
レビュー者: Walpurgis Night ♭ レビュー日: 2017-02-08というよりは、ドラゴンクエストっぽいです。
ストーリーは、王道です。
パーティーキャラの入れ替わりが、激しいです。
ゲームシステムは、賛否分かれます。
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GOOD!
DSでここまでアートデザインにこだわった作品はそうないんじゃないか、
というくらいグラフィックには驚かされた。
バトルシステムは新鮮さを出そうという意図が見えるが
好き々かな、という感じ。
基本クラシックなRPG感を出そうとしてくれているので、誰にでも
楽しめるんじゃないかと思います。
BAD/REQUEST
戦闘中攻撃する敵を選べないのはどうなのかと思った。
主人公が自分だとしてプレイするなら主人公くらいは選べても良かったんじゃないかなー、と。
クラシックなRPGを目指したのだと思うが、進行が少し不親切。
若い人にはキツいんじゃないかと思います。
COMMENT
絵で惹かれた人は買ってよいと思います。
それ以外の人はとりあえずシステムを理解して楽しそうだと思ったら買えばよいと思います。