ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt |
70pt
GOOD!
・4つの種族
人間、エスパー、メカ、モンスターの4種族が居ますが、良くあるRPGの「戦士・魔法使いタイプ」という程度の違いではなく装備できるものから運営方法、成長の仕方まで全く違います。さらに経験値に当たるものは一切無く、一番スタンダードな人間ですら珍しい成長をしていきます。(いわゆるFF2式成長)一風違った成長システムを楽しめます。長くなるので詳しくは書きませんが、特にモンスターはかなり異質なキャラで、倒した相手モンスターの肉を食べることで成長していきます。初回プレイは是非とも各一人ずつ選んでプレイしてみてください。
・破天荒な世界観
突っ込みどころ満載。例を挙げると町の人物達が普通にモンスターと生活していたり、町ごとに特色が全く違ったりします。そのほか近代武器と古代武器の共存などたくさんあります。いまでもここまでカオスな世界観を持つRPGはそんなに無いと思いますので一度経験してみるとおもしろいです。特に主人公の種族をメカかモンスターに設定するとOPから早速突っ込みを入れることが出来ますw
・マップアビリティ
配分されたマップポイントを使い、発掘したり、回復ポイントで回復を行えたり出来ます。このゲームではシンボルエンカウント式を取っていますが、このシンボル回避関連のアビリティが充実しており敵をよけるためにポイントを使うか、発掘や回復用に取っておくかのやりくりが出来、シンボルエンカウントがマッチしています。
・戦闘エフェクト飛ばし
戦闘エフェクトを丸々カットし、コマンド入力後を早送りできます。ちなみに戦闘中は随時戦闘エフェクト飛ばしを設定できます。
・どこでもセーブ
そのまんまです。メニューでいつでもどこでもセーブが出来ます。いわゆる詰む(戻って回復、経験値稼ぎが出来ないのにいまの能力or残りHPではそこのボスには絶対に勝てない)可能性があるところでのセーブにはセーブ前に注意書が出るので、積むことはまず無いはずです。
・FF用語
元がFF外伝の続編なので、ファイヤ、ブリザドと言った魔法から、エクスカリバーや正宗などの武具まで、FF1,2関連のものが色々出てきます。こういったコラボ(?)に素直ににやりと出来る人には楽しめます。
BAD/REQUEST
・パーティ変更不可
ゲームを始める際に人間、エスパー、メカ、モンスターから4人選んでパーティとし、冒険を始めますが、パーティ変更は一切出来ません。GOODで挙げたように4種族とも全く違い、癖も強く、途中で「この種族は自分には合わないな?」と思うことがあっても変更は出来ません。(といっても種族ごとに活躍時期があるので、変えられたらそれはそれで問題ですが)
・大味な戦闘バランス
大味と言っても終盤のみです。中盤までは割と良くできています。
雑魚戦は一言で言えば「先手必勝」。まず雑魚がグループ単位でたくさん(7,8匹出ることもザラ)出てきます。序盤中盤はおとなしいのですが、終盤になると強力な全体攻撃を行う敵が出てきて、先手を取られると何も出来ずに全滅と言う事があり得ます。なので基本的には相手が動く前にグループ攻撃で敵を減らすか、全体攻撃が来ないことを祈るしかしかありません。
さらに大味さを強調させるのが秘宝「イージスの盾」の存在です。これを戦闘中に使うと最速始動で戦闘中ずっと自軍全員が全耐性(属性攻撃、状態異常を全てカット)を得ることが出来ます。ここまで簡単に全耐性が得られると、もはや耐性を売りにしている防具を装備する気は起きなくなります。
・武器熟練度
同じ種類の武器を何回も使うと、熟練度が上がり対応武器の威力・命中率が上がります。しかしこの熟練度を上げることが出来るのは人間のみで、他の種族はずっと熟練度が低いまま。終盤になると熟練度の低い武器での攻撃はあまり当たらなくなり、終盤まで近接武器攻撃をしたいなら熟練度上げは必須です。なので終盤は人間以外の種族は近接武器攻撃という選択肢はほぼ無くなります。(他の種族にはちゃんと魔法や火器の使用など他の方法があります)
また無駄に近接武器の種類(剣、大剣、忍び刀、斧など)が多くて、単純に攻撃力の高い武器をその都度装備していくと、各武器に熟練経験値がばらけてどの武器も終盤になってもまだ熟練度が1、ということもあり得ます。この作品では武器種類による差別化に乏しいので、種類を多く作る必要があまり感じられないのでもう少し統合なりして欲しかった。
・サブイベント
もろに一本道RPGに無理にイベント付けました、という不自然さが感じがひしひしと伝わってきます。しかもシステムを理解して工夫しないと途中で発生しなくなったりします。(ただし理解さえしておけばそんなにめんどくさくないです)報酬は進行状況上最速で手に入れればかなり強力なもので、なかには最強武器などもあるみたいです。さらにミューズイベント系はこなすと戦闘面でかなり美味しい上、この重要なサブイベントに限りあまり意識していなくてもイベントが発生するものが多いので助かります。
・度を過ぎた原作尊重(?)
特にNPCのセリフ関連に多く見られます。たとえば、あるキャラのセリフが「もうおしまいだー」に固定される点。経緯的にはある神官が敵の部下に侵され、生死の境をさまよう時点でのセリフで、この神官を救った後にも同じセリフを繰り返します。おそらく原作通りにするためわざとしたんだと思いますが、これに関しては新規層には違和感が大きいです。ミスにしか見えません。
一方で元が名・迷セリフを多く収録していた作品なので、それらをそのまま収録していることに関しては一概に善し悪しを決められません。(個人的には前述のセリフ以外は楽しめました)
COMMENT
「こんな昔にこれほどのRPGを作るとは・・・」
プレイ後の感想はまさにこんな感じです。実は購入前にいろいろインターネットサイトなどでどの様な内容かをしらべ、機会があれば買ってみようと思っていたので、この作品がかなり原作を忠実に再現していることは知っていました。世界観のぶっ飛び具合、経験値によらない成長法(それも二例も)、莫大な情報量など本当に感心するばかり。
ただし、今となってはそれも昔。この時期には斬新であっても、さすがに今ではその斬新さも薄れているように思え、むしろ昔の作品にありがちな粗が目立ちます。なんと言っても20年近い前の作品で、しかも原作部分は忠実に再現しています。
例えばこの作品の流れをくむPSソフト「サガフロンティア」と比べると、モンスターやエスパー(妖魔に当たるのかなあ・・・?)のシステム面での完成度は段違いだし、カオスな世界観も今ではそこまで目を見張るものではないです。これもあまりにも今作を原作を意識した作品に仕立て上げてあるためだと思います。なので、例えば「サガフロンティア」をプレイ済みなのであれば無理してプレイする必要はないでしょうし、もしどちらも未プレイでかつPSPをもっているならアーカイブ版の「サガフロンティア」をプレイされることをオススメします。一方で原作をプレイされた方には絶賛されているので、もういちどサガ2をやりたいなあと思う方には安心だと思います。
ちなみに今作搭載の運命の糸による連携は、従来のWP・JPが評価点で購入できる所持数無制限のアイテムになったと考えるとあまり相違ないと思います。
サガフロやミンサガと言った、一般的に評価の高い作品をプレイ済みの身としては、そこまで尖ったシステムではないなあ、という感じです。いっぽうで大味な設計は「この作品は間違えなくサガ」と頷ける出来です。有名な新世界の神も噂に違わぬ強さでしたw。
基本的には以後の作品の影響を極力除き、好評だったシステム(マップアビリティ、技、連携)のみを融合・簡略化させ、加味した作品だと思います。リメイクですが、ミンサガとは180°方向性が逆の作品。
☆ちなみに評者は原作未プレイです
Amazonレビュー
レビュー者: 毛玉 レビュー日: 2015-05-10戦闘もバランスよく、どの種族でも楽しくプレイ出来る感じでいいですね。
色んなリメイク作品をプレイしましたがこれはかなり良質なリメイクだと感じます。
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GOOD!
キャラクターが仲間含めて(見た目も)ある程度自由に決められる
魔物のバリエーションが多い(ようです)
モンスターの肉食い図鑑を見て判断しただけですが・・・
ストーリーテンポはいい(最初のほうは)
これに関してはBADにて記述
BAD/REQUEST
ここのレビューは原作をやった上で思い出補正含めてのレビューが多いようですが、自分は原作をやっていないので、その思い出補正無しのレビューで書かせていただく・・・ということを先に明言しておきます、あらかじめご了承ください。
いろいろつくりが甘いです
ダンジョンが単調であったり、一部の施設やコマンドの必要性をまったく感じなかったり・・・
ただそれは広いRPGの次元において珍しくないことです。
自分がひどいと感じたのはそういう点以外の、このゲームそのものの個性の出るポイントでした。
まず主人公のキャラ設定が何を目指していたのかよくわからない
主人公キャラは本当に必要なことしかしゃべらない、つまるところ事務的な会話しかしない。
何をするにも「??に行こう」「??をしよう」「??と会おう」みたいなことしか言わず、主人公がゲームの駒であることを嫌でも自覚させることしか言いません。
なので、このキャラがどんなキャラクターなのかがまるでわからない、判断できる材料があるとしたら口調くらい。
だったら自分の脳内でキャラメイクしちゃえばいいと思ったのだが、それもこの主人公が中途半端に「しゃべれる」ことでそれもできなくしてしまっている。
主人公がしゃべらずに仕草や動きだけで会話したということにする演出であればそれもできただろうに・・・
最終的に抱いた自分の主人公へのイメージが「名前があって話すことはできるそこら辺の人A」というひどいものでした。
主人公がこれですからね・・・
仲間キャラもどっこいどっこいですよ・・・えぇ。
DNAどころか生態系すらガン無視した家族構成は・・・まぁいいです。
人の母に死者の父、そして機械の子供と魔物の兄弟・・・そこは家というくくりが「孤児院」とかそういうものの仕組みに近い設定と思えばまぁ合点も行く。ネタとして見ることができれば悪いというレベルではない。
ただし、扱いというかこれまた設定というか・・・がむちゃくちゃな気がする。
主人公が先生に旅立ちの報告をすると、どこからともなくバイオハザードのゾンビのごとくわらわらとよってきて「寂しいー」「連れてけー」と言い寄ってくる。
これにはリアルに恐怖を覚えました。
ゾンビの仲間に擁護されて「違うんだよ?、彼は」みたいな人間とまったく変わらないしゃべり方をされたら違和感しか感じない。
モンスターの仲間の種族ごとに会話を設定するわけにも行かないから仕方ないのだろうけど、残念ながらそれを回避してうまく表現する方法なんていくらでもある。
リメイクにこだわった結果なのだろうけど、それで楽しめるのは古参だけ・・・ということはここのレビューを見てもよくわかります。
そしてイベントにおける会話イベントが全体的に機械的・事務的過ぎる。
例としてゲーム開始直後のイベントで・・・
父「俺旅に出るわ」
主「わかった気をつけて」
数年後
主「俺父探してくる」
母「わかった気をつけて」
こんな会話に少々肉がついた程度という家族の旅立ちのシーンとしてはあまりにお粗末なレベル
他にも
主「大変なこと起こった」
女「わかった一緒に行く」
とか、そういう会話のオンパレード
先に書いたキャラへの感情移入のしにくさに拍車をかけている
他のゲームにある「お遣いイベント」ですらそのお使いを依頼する人との小さな会話があるでしょうが、「それ」にすら劣るレベルです。
GOODにある「ストーリーのテンポはいい」というのも実際は会話が短絡的すぎ(=テキストが短すぎ)てテンポがいい・・・というかよくならざるを得ない・・・というだけもの。
事件起こったのを報告したけど、話したことが本当に目的地の方角だけとか・・・「そりゃ早く済むわなぁ・・・」と
音楽は下の中、印象に残らないのはもちろん長く聴いているとボリュームをOFFにしたくなる感覚すら覚えます。
ただ、これは音楽が・・・というより、音楽と「それに重ねて鳴らす短めのBGM系列」が影響している部分が大きいです。
宿泊時の音は・・・もう本当に「音」です。リコーダーか何かで適当に4回違う音を鳴らして「はいできた!」って言うレベル。
特に戦闘終了後のファンファーレに聴くことへの恥ずかしさを覚えてくる。
お前ら戦闘終わった後にサンバでも踊ってんのかぃ?と聞きたくなるような感じの・・・
COMMENT
GOODに書いたことは見てのとおり、ゲーム開始1時間程度でわかること。
そして私はもうこのゲームをしていません。
BADに書かれたこれらの要素は開始数時間にしてゲームを投げるのに十分すぎました。
戦闘を楽しむ前にイベント関連で完全にやる気が削がれました。
いかんせんプレイ時間が短い+プレイして1時間して以降はこの作品に対するネガティブな思考が頭を埋め尽くしてしまったので、悪い点ばかりに目が行きました。
せっかく買ったんだから我慢してやろうという気力もものの見事に打ち砕かれました。
他のレビュアが書かれている「GBをやっていない人がやったときが心配」の不安要素が見事に当たった結果になります。
思い出補正をお持ちでない方の購入は、はっきり言ってお勧めしません。