SIMPLE DSシリーズ Vol.48 THE 裁判員 1つの真実、6つの答え
中央値: 68 Amazon点数: 3.7
スコアーボード
標準偏差 16.13 難易度 1.67 mk2レビュー数 9ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 2pt | 2pt |
70pt
GOOD!
○ストーリーが個性的(1話除く)
人に反発を受ける恐れがあるデリケートな問題をあえて取り上げています。
そして、それに対し著者が言いたいことも届いてきます。
物語は、書いた人の心や考え方に触れることだと私は思っているので、それが滲み出ているストーリーは面白いと思いました。
●絵がキレイ(ただし、萌え系)
個人的にはアドベンチャーゲームの絵柄は渋い絵柄が好きです。
でも綺麗な絵なのでこれはこれで良いと思います。
ストーリーが重い分を絵で緩和しているのかもしれませんね。キャラクター達の服装など、ジョークといえますし(メイド服着ていたり)
○主人公のストーリーがきちんと完結までえがかれている
謎は謎のままではなく、しっかりと解決します。キレイに終わる作品は好きです。
BAD/REQUEST
○システムが繰り返し遊ぶには不便
・セーブした所からスタートではなく、チェックポイントという少し前の状態に戻される
・章の最初に流れるOPが飛ばせない
・文章の早送りがやや遅い気がする
・バックログ無し
・最後までクリアした後、章を選択できるが、セーブすると駄目になる
(3章だけパーフェクトにしてなかったからしようとする→その途中でセーブ→さらにその後の章もやらなくてはならない仕様)
●2つほどパグに遭遇
・あるキャラの口元がモザイク状態になる
・文章を早送りしていると時々フリーズ
○あらかじめ被告人が有罪か無罪か最初にわかる
主人公が裁判員達に有罪や無罪を押し売りしているような感覚になります
皆で話し合って、見極めていくのが裁判員制度なのでは…?
でも、まぁゲームだから、これはこれでアリなのかも…。
●1章(1話)が疲れる
チュートリアル的な意味もあるのだと思いますが、解説が多く、裁判内容もありふれた話、かつ暗いので疲れます。実はここで私は一度やめていました。あとの話はそれぞれ面白いだけにもったいない…。
COMMENT
裁判員制度についてのゲームは「有罪×無罪」もありましたね。
あちらは、とても親切に裁判員制度の流れを説明してくれているようなソフトでした。実際の雰囲気を感じ取れるような…。
裁判内容もありふれたものを取り上げながら、その中の人間の心や行動を深く描いていた所が良かったです。システムもなかなかの快適さでした。ただボリュームがちょっと…。
そして、この「THE裁判員」ですが、裁判員制度の流れはまぁ、そこそこわかるかな?程度に抑え、特殊な事例を取り上げ、それについて考えさせる作品といった感じでしょうか。
仮に裁判員になっても、遭遇する確率はかなり低いタイプの裁判といえるでしょう(1話は除く)。あと、主人公のストーリーがしっかりとある事が違いですね(これがファンタジックな要素となっています)。ただシステムがちょっと…。
どちらも面白かったといえますが、欠点もあったソフトですね。続編は期待しています。
Amazonレビュー
レビュー者: ほるくまくん レビュー日: 2011-09-23今まで放置していたのがもったいないくらいには面白いです。
ただし、私は逆転裁判のファンでもあるので、どうしてもちょっと比べてしまいますね。やっぱり画面の構成とかシステムはすこし似ているかな。まあ、昔、スーパーマリオがアクションゲームの基礎を作ったみたいなものでしょうか。
さて、この手のアドベンチャーゲームの場合、まず文章がきちんとしていることが重要だと思うのですが、日本語としておかしい部分や誤植の多さが気になってしまいました。デバッグの時に気をつけてほしいものです。
ただ、シナリオにはかなり意外性もあり、キャラクターも悪くありません。
それに、現実に裁判員制度が始まった昨今、あらためて国民が裁判に参加するという意義について考えさせてもらっています。
特に、日本の刑法上、確定したら本当に死刑しか罰がないケースがあるということ、そしてそれが場合によっては裁判員裁判になりうることは勉強になりました。調べてみたらこの罪に対してしかないみたいですが(殺人罪その他は量刑あり)。
シナリオ&システム上、正しい判決に導くには方法が1つしかないのですが、自分がこの事件の裁判員だったら違う結論もあり得るかも、とか考えつつ。難しいものですねえ。その辺、プレイヤー自身が思った有罪・無罪にはならないので注意が必要ですね。
むろん、現実の裁判員裁判では、正しい裁判を見抜けるえんま大王の使いの猫も、気弱な裁判員に憑依するユーレイもいませんから、もしも選ばれたら最終的には自分の見識がたよりです。そういうことがあれば、しっかりとつとめたいと思いますね。
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GOOD!
まず第一に裁判員制度をテーマにした作品であるという点。その為、各専門用語の解説も成されており、私のように「なんとなく知ってるけど詳しくは知らない」といった者でもスムーズに知識として吸収でき、より深く勉強する切っ掛けにもなりました。
次にストーリーです。これは所謂ゲーム性を重視したものに仕上がっておりますが、アドベンチャーゲームとしては値段相応もしくはそれ以上に楽しめる内容で、意外にボリュームもあり少なくとも個人的には満足できる内容でした。
BAD/REQUEST
面白いと感じた点でもありますが、ストーリーは現実的ではありません。霊的な存在が登場する事で興を削がれる方はお止めになった方がよろしいかと思います。後は、個性的なキャラクターが何人も出てきますので、これも人によっては不快に感じることでしょう。
致命的な減点として、評議の際に何故か一人づつ真実へ導かなければいけないシステムが挙げられます。どうにも「議論している」という感覚が湧かず、いま一つ臨場感に欠けました。
他には、セーブスロットが一箇所、バックログ機能が無い、結局ストーリーは一本道、といった所も減点対象でしょうか。とは言っても、安価のSIMPLEシリーズである事を考えれば贅沢な意見ですかね。
COMMENT
読み物・謎解き系がお好きな方にはお勧めできる一本です。ただし、純粋に裁判員制度を擬似体験したい方は同時期に発売された『有罪×無罪』の方が望んでいるものに近いかもしれません。
多くを期待すると残念に思う点もあるかと思いますが、それでも決して駄作とは言えない作品だと考えております。お手頃な価格で手に入れる機会があれば、是非プレイしてみて下さい。