幻想水滸伝ティアクライス
中央値: 69 Amazon点数: 4.0
スコアーボード
標準偏差 11.87 難易度 1.46 mk2レビュー数 84ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 3pt | 3pt | 3pt | 3pt | 1pt | 0pt |
51pt
GOOD!
<ストーリー>
燃える展開や少しウルっときてしまう場面など盛り上げ方が上手で、飽きさせることなくプレイヤーをうまく物語に引き込んでくれます。結構ボリュームもあるし、この作品で最も評価できる点ですね。
エンディングがすごく良かったんですが、ちょっと目が疲れました(笑)。
<キャラクター>
個性的で魅力的なキャラクターがたくさんいて、ワイワイした感じが楽しかった。雰囲気としてはクロノクロスに近かったように思います。仲間の数は多いですし、クエストや強制パーティ加入があるため、キャラの印象は本作の方が強いですね。
また、思いのほか声がたっぷりと入っていたのは嬉しかったです。
<バトル>
複数人が同時に攻撃したりと、携帯機のターン制コマンドバトルにしてはテンポがいい方だと思います。全員が通常攻撃をしてくれる「おまかせ」も便利でした。攻撃対象の選び方にちょっとイラっとすることもありましたが、許容範囲内です。
<音楽>
雰囲気にマッチしていて良かったと思います。しかし……
<グラフィック>
キャラのグラは褒められたものではないですが、なんとなくFF7を彷彿とさせる動きで少し懐かしい気持ちになりました。背景は割と綺麗ですね。
<その他>
・敵を倒し切っても入力した回復魔法を使ってから戦闘終了になる
BAD/REQUEST
<ストーリー>
全体としてはかなり良かったんですが、ところどころ残念な点もあります。「やってみなけりゃわからない」というのが主人公の口癖なのですが、根拠や作戦もないのにこの一言で全部片付けて突っ込んでいくので、スカッとすることもあれば不快になることもありました。熱血系が苦手な人だと嫌になるかも。
また、ポッと出の設定やご都合展開がちょっと多いような気もします。あんまり細かいこと気にしなければ楽しめるレベルだとは思いますが。
<キャラクター>
結構あります。それだけキャラ要素がこのゲームで占める部分が多いということですが。
1つ目。仲間を全員集めないと見られないムービーがあるのに時期限定の仲間がいるのはどうかと思いました。失敗したらやり直そうにもストーリー自体かなりボリュームがあるので、最初からやり直すのも面倒でしょう。
2つ目。108という数字がある以上これはしょうがないのですが、どうでもよすぎる理由で仲間になる奴や、自分のことしか考えてないような奴がいるのはちょっと気分が盛り下がります。「こんなんで星を宿す者になれるのかよ!」とツッコミ入れちゃうこともしばしば。もう少しまともな理由やちゃんとしたイベントを用意してほしかった。
3つ目。影の薄いキャラや結局正体が明らかになってないキャラが何人もいます。容量や時間の都合などがあったのかもしれませんが、もったいない。
4つ目。これは個人的にですが、「なんなんだよこいつウザすぎんだろ」というキャラが敵味方問わず何人かいて、かなりストレスでした。そしてその嫌いなキャラの強制パーティ入りが多くてイライラしました。
<バトル>
協力技はあるものの、オリジナリティのある要素は何もないですね。全体的に難易度はかなり低く、普通に進めてればまずつまずかないでしょう。ボス戦でさえ殴って殴って時々回復、の繰り返しで緊張感ゼロです。ラスボスは楽しかったですけど。
メンバーが4人+サポート1人というのも寂しかったです。せっかく108人もいるんだから、控えメンバーを入れられるようにしてほしかったなぁ。
あと、たまにですが処理落ちするのも気になりました。通常攻撃の時、何回も切りつける動作は必要ないような……。
<システム>
さんざん言われてるでしょうが、足が遅い。最初から速度UPの状態にすべきでした。ダンジョンはマップがない上にエンカウント率が高いため、探索するのが苦痛です。
装備関連はいくらなんでも雑すぎじゃないかと。装備を入れ替えるにはいちいちパーティに入れなきゃダメという点と、店で商品を選んでも今の装備とどれくらい差があるのかパッと見では分からないという点はイライラしました。
あと、交易システムのおかげでお金が短時間で簡単に増やせてしまうのが少し気になりました。仲間が多いのでこれくらいじゃないとやってられないのかもしれませんが、少しくらい制限があっても良かったんじゃないかと思います。
<音楽>
シリーズ初プレイということもあってか、それほど印象に残る曲はありませんでした。これだけなら別にBADというほどでもないんですが、「音楽がいい!」という意見をよく見かけていて期待していただけに、ちょっと残念。
<グラフィック>
DSにグラフィック関係を期待するのは間違いだとは思いますが、キャラのグラはお世辞にも綺麗とは言えませんね。アニメムービー時の画質も荒めです。
<やりこみ要素>
クリア後のやりこみ要素が皆無というのはガッカリです。引き継ぎ2周目や隠しダンジョン・隠しボス、クリア後のみ発生するイベントやクエストなどは一切ありません。キャラを集めつつクエストをこなしてストーリーを進めていると、クリアしたらなんにもすることがなくなってしまいます。今のRPGに上記のような要素は不可欠だと思うので、結構大きなマイナスポイントです。
<その他>
・ロードや「タイトルに戻る」がない
・選択肢を選ぶときに一度十字キーを押さなきゃダメなのが地味に面倒
・メニューで回復魔法を使うと一回ごとに戻ってしまう
・一瞬でダンジョンを脱出できる方法がない
COMMENT
これまでの作品とは世界観のつながりがないとのことで、このシリーズを初めて遊んでみました。プレイ時間は50時間ほど。
簡単にまとめると、ストーリーやキャラクターなどの物語としての側面はなかなか楽しめるが、バトルやシステムなどのRPGとしての側面はあまり出来が良くないと言った感じ。基本的にヌルゲーなので難しくてやめちゃうということはないと思いますが、ある程度の遊びにくさや物足りなさを承知の上でプレイしないとつらいかも。
バッドに色々書きましたが、ストーリーはボリュームがあって面白かったし、何より安く買えたので個人的には楽しめました。
Amazonレビュー
レビュー者: カニ レビュー日: 2008-12-19イベントも豊富で次から次へとサクサク進みますし、戦闘もサクサクです。キャラは一応3Dですが、フィールドは2DRPGのように見下ろし型なので、SFC以前のRPGような視覚的にわかりやすい(3D酔いしない)作りになっています。(大マップはロマンシングサガや幻想水滸伝3のように地図上から目的地を選ぶタイプになります。)
一度見たイベントを飛ばせるスキップ機能などもありますし、開発もかなりユーザーにストレスを与えない!という明確な狙いの元作ってきたかというのが伝わってきます。
イベントシーンは大きなキャライラストが表情豊かに用意されていて盛り上げてくれますので、プレイしやすさのために演出面を犠牲にしているという事もありません。
特にBGMや背景の一枚絵はかなり美しいとさえ思います。
あとここから先は好みの別れる所ですが、割と名の知れた豪華な声優さんを何人も使っています。
(例:朴ロミさん、榊原良子さん、坂本真綾さん、小西克幸さん、置鮎龍太郎さん、藤原啓治さん、折笠愛さん、能登麻美子さん、鈴村健一さん、佐藤利奈さん等々)
全部の台詞ではないですが、DSの割には体感的にも結構台詞数が多いです。
アニメシーンもイベントイベントで適度に挟んできます。
主人公は外伝という事もあってか自分から結構喋ります。熱血少年なので仲間より前へ前へ出たがるタイプですので、結構よく喋りますが、そこの感情移入の抵抗感がなければ、たぶん全体を通して不満はほとんどない出来なんではないかと思います。
システム的にはスタンダードでありながら、幻水らしさも失わず、作りもしっかりしている本格RPGに仕上がっていました。
幻水ファン、2DRPG回帰的なファン、新規ユーザーの人も敷居なく楽しめる作品と思います。
2009-1-02 追記
ベストエンドではないですがクリアしました。その細かい部分での追記です。
まずたぶんシリーズファンに気になってる前作以前のキャラですが、こちらは全く存在しません。
幻想水滸伝シリーズのある百万世界の、別の一つの(もしくはいくつかの)世界の話なので
直接歴代のキャラが干渉する事はありません。なので新規のプレイヤーの人でも入りやすいと思います。
ただシリーズの世界の設定の一端には触れる作品でしたので、プレイした後に過去作品の謎(例えばビッキーや、紋章の存在など)について、かなり考察材料に繋がる設定だったと思いますので、シリーズ経験者にしてもプレイしておいて損はないシナリオだったと思います。
プレイ感ですが、たぶん敵との遭遇率自体は普通かやや多目くらいだと思うのですが、出る時はマップに入って3歩で出る時がありますので、その辺が多く感じたりする部分かもしれません。
移動速度についてはゆっくり目です。マップ自体が広いわけではないので、比率を考えるとこのくらいだと思うのですが、中盤以降に専用アイテムを某所で手に入れるか、ある仲間が加入するとスピードアップします。
基本的に戦闘はそれほど時間がかかりませんが、ドラクエで言う所のリレミトや、トヘロスの類がないので、そこは不満だったかもしれません。
最初知らなかったんですが、交易で儲けると本拠地の店頭に新しい装備がでてくるようです。
交易品は他の町で買ったり、敵を倒して手に入れます。敵は金品は一切落としません。
季節によって現れる敵もいるようで、レア交易品などもあるようです。
プレイ時間はいろいろクエストや交易や育成など適度に寄り道をして60時間程度でした。
たぶんまっすぐやっても30時間くらいかかりそうなのでボリュームは結構あると思います。
サウンドは特に秀逸な作品だったと思うので、プレイの際にはヘッドホンで聴かれる事をお勧めします。
細かい不満も見つけましたが、RPGとしてはかなりやり応えのある作品である事は間違いないと思います。
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GOOD!
主人公の性格はよく言えば頼れる・リーダーシップのある、悪く言えば無神経・強引とも捉えられ、自分も本来ならこのような主人公は敬遠してしまうのですが、主人公の言動にライターさんが細かくフォローを入れているおかげか、全くストレスを感じず話にのめりこむことができました。
むしろ、どんどん話を引っ張ってくれる爽快さに、思わず「団長男前・・」と感動することも多々あり、最終的に、幻水シリーズのなかでもかなり好意的に思えるキャラの一人となりました。
108人いるキャラクターもみんな個性的で、また一つのイベントをきっかけに価値観の一端や実は特殊な感情を抱いていたり等隠れた事情が垣間見えることもあって、何かイベントがあるたびにキャラに話しかけにいくのが楽しかったです。
キャラクターの成熟度も高く、また熱い話はとことん熱く、と思えばうっかり泣いてしまいそうなシーンを思わぬところで挟みにきたりと、練られたシナリオの荒波に乗せられ、ストーリーも存分に楽しめました。
BAD/REQUEST
足が遅い
戦闘での協力攻撃時のグラ使い回し
戦闘での一部セリフ使い回し
幻水特有の戦争シーンなし
交易時の個数選択や購入時の選択キー巻き戻しなどのシステム的な面倒さ
COMMENT
とにかく様々な登場人物の気持ちを追っていくのが楽しかったです。
魅力的なオヤジ度は幻水屈指だと思っています。
出てくるオヤジがみんなかわいい・・・
老若男女問わず、心意気のよいキャラが多かった気がします。
108人一人一人の登場人物を生き生きと描いた点で、購入を躊躇っている方には是非オススメしたい作品だと思っています。