幻想水滸伝ティアクライス
中央値: 69 Amazon点数: 4.0
スコアーボード
標準偏差 11.87 難易度 1.46 mk2レビュー数 84ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 2pt | 4pt | 3pt | 2pt | 0pt | 1pt |
41pt
GOOD!
●世界観
幻想水滸伝らしい本拠地システムや、亜人などの存在は魅力的。
シナリオが進むごとに本拠地の仲間は色々な話をしてくれるので、時折隅々まで本拠地を歩きまわるのが楽しい。(移動が遅いので面倒だが)
●キャラクター
幻想水滸伝の魅力である個性的なキャラクターは健在。
一方それだけに情報屋などのキャラを掘り下げるシステムが無いのが残念なところ。
●音楽
世界観を楽しむ音楽は充実。壮大だったり、まったりだったり、バリエーションも中々豊富。
BAD/REQUEST
●シナリオ
未来はわからないものとする主人公側と、運命は決まっていると語る協会との戦いが描かれているが、主人公側の運命の否定が逆に宗教的な頑なさを持っており、宿星が集まるって共に戦うという幻想水滸伝の考え方とのズレが生じてくる部分も見られた。
また今までの幻想水滸伝は基本的には人と人、国と国などの戦いだったが、今回のシナリオに関しては敵が(一応個人としての敵はいるものの全体として)思想、或いは世界とかなり漠然としており、DSソフト1作で描き出せる容量を超えてスケールを広げすぎたきらいがある。
●戦闘
これまでの幻想水滸伝と違い、武器が固定ではなく自分で選べるので、自由度はあるものの戦闘に際しての個性があまりない。
魔法はそれぞれ別の種類を覚えるが数はそう多くはない。使用可能回数制ではなくMP制に変更されたので、戦略性もあまり必要ない戦闘になってしまっている。しかも効果が異常に高く、特に鍛えることもなくボス戦だろうと数ターンで終わらせる。
4人パーティであることで気が付くと使っていないキャラが多数ということもある。
チーム分けをするイベントもあるが、大抵戦闘1回のみというのが多いので意味が薄い。
せっかく戦闘キャラが93人も居るのだから、1〜2隊だけでなく5隊とか10隊とか編成させて、しっかりダンジョンも攻略していくのなら活かせたかもしれない…。
●システム
システム面は「気が利かない」の一言に尽きる。
移動速度が遅いのに、ショートカット(脱出アイテムや町中とフィールドマップへの行き来など)が用意されていない為、無駄に時間を食うこと。
上記移動手段のため一度クリアした場所を再度訪れたくはないが、そういう場所にもイベントがあったりする。そしてイベントがある場所のヒントなどは予め示されない為、事前の攻略の確認が必要になったりする。
ミニゲームなどが殆どないというのも気になる点。戦争イベントもない。
賭博、情報屋、畑、料理、とキャラはいるのに…。おそらく容量的に無理だったのだろう。
実に惜しい。
あと個人的に上画面をメイン、下画面をサブとして欲しかった。或いは切り替えができれば良かった。
ムービーなど下画面にばかり表示されるため、テーブルに置いて上画面の角度を変え少し離れて眺める、などが出来ないので地味に辛い。
COMMENT
幻想水滸伝は1、2、3、5とプレイして、かなり久しぶりにシリーズをプレイ。
中古でかなり安くなっていたので購入。
ナンバリングタイトルをプレイしていると不満ばかりが出てくるものの、おそらく初めて幻想水滸伝に触れるというなら、システムさえ改善すればアリと言えるかもしれない。
シナリオについては百万世界シリーズとしてナンバリングとは別口で進化させていけばいいのではないだろうか。できれば幻想水滸伝の名を冠すのではなく、ティアクライスとして…。
Amazonレビュー
レビュー者: カニ レビュー日: 2008-12-19イベントも豊富で次から次へとサクサク進みますし、戦闘もサクサクです。キャラは一応3Dですが、フィールドは2DRPGのように見下ろし型なので、SFC以前のRPGような視覚的にわかりやすい(3D酔いしない)作りになっています。(大マップはロマンシングサガや幻想水滸伝3のように地図上から目的地を選ぶタイプになります。)
一度見たイベントを飛ばせるスキップ機能などもありますし、開発もかなりユーザーにストレスを与えない!という明確な狙いの元作ってきたかというのが伝わってきます。
イベントシーンは大きなキャライラストが表情豊かに用意されていて盛り上げてくれますので、プレイしやすさのために演出面を犠牲にしているという事もありません。
特にBGMや背景の一枚絵はかなり美しいとさえ思います。
あとここから先は好みの別れる所ですが、割と名の知れた豪華な声優さんを何人も使っています。
(例:朴ロミさん、榊原良子さん、坂本真綾さん、小西克幸さん、置鮎龍太郎さん、藤原啓治さん、折笠愛さん、能登麻美子さん、鈴村健一さん、佐藤利奈さん等々)
全部の台詞ではないですが、DSの割には体感的にも結構台詞数が多いです。
アニメシーンもイベントイベントで適度に挟んできます。
主人公は外伝という事もあってか自分から結構喋ります。熱血少年なので仲間より前へ前へ出たがるタイプですので、結構よく喋りますが、そこの感情移入の抵抗感がなければ、たぶん全体を通して不満はほとんどない出来なんではないかと思います。
システム的にはスタンダードでありながら、幻水らしさも失わず、作りもしっかりしている本格RPGに仕上がっていました。
幻水ファン、2DRPG回帰的なファン、新規ユーザーの人も敷居なく楽しめる作品と思います。
2009-1-02 追記
ベストエンドではないですがクリアしました。その細かい部分での追記です。
まずたぶんシリーズファンに気になってる前作以前のキャラですが、こちらは全く存在しません。
幻想水滸伝シリーズのある百万世界の、別の一つの(もしくはいくつかの)世界の話なので
直接歴代のキャラが干渉する事はありません。なので新規のプレイヤーの人でも入りやすいと思います。
ただシリーズの世界の設定の一端には触れる作品でしたので、プレイした後に過去作品の謎(例えばビッキーや、紋章の存在など)について、かなり考察材料に繋がる設定だったと思いますので、シリーズ経験者にしてもプレイしておいて損はないシナリオだったと思います。
プレイ感ですが、たぶん敵との遭遇率自体は普通かやや多目くらいだと思うのですが、出る時はマップに入って3歩で出る時がありますので、その辺が多く感じたりする部分かもしれません。
移動速度についてはゆっくり目です。マップ自体が広いわけではないので、比率を考えるとこのくらいだと思うのですが、中盤以降に専用アイテムを某所で手に入れるか、ある仲間が加入するとスピードアップします。
基本的に戦闘はそれほど時間がかかりませんが、ドラクエで言う所のリレミトや、トヘロスの類がないので、そこは不満だったかもしれません。
最初知らなかったんですが、交易で儲けると本拠地の店頭に新しい装備がでてくるようです。
交易品は他の町で買ったり、敵を倒して手に入れます。敵は金品は一切落としません。
季節によって現れる敵もいるようで、レア交易品などもあるようです。
プレイ時間はいろいろクエストや交易や育成など適度に寄り道をして60時間程度でした。
たぶんまっすぐやっても30時間くらいかかりそうなのでボリュームは結構あると思います。
サウンドは特に秀逸な作品だったと思うので、プレイの際にはヘッドホンで聴かれる事をお勧めします。
細かい不満も見つけましたが、RPGとしてはかなりやり応えのある作品である事は間違いないと思います。
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GOOD!
・キャラクターが充実していることです。
108人もキャラクターがいて、戦闘で使いたいキャラなどを幅広いキャラの中から選択できます。
また、本拠地でのキャラの分散位置なども、細かく配慮されていて魅力的でした。
いろいろな職業、性格のキャラが居るため、見ていて素敵でした。
・ストーリー性が高いです。村に住んでいる主人公という最初のスタート時点から、どんどん話が膨れ上がっていき、とても深く濃い話になっていきます。
そのため、早くストーリーを進めて、次の話を見たいと戦闘を進める意欲もでてきます。
・音楽が素敵です。草原では草原で流れていそうな音楽。火山では、強くて低い音楽と、強いこだわりが見えてきます。
・キャラクター同士の関係によって、合体技が使えたりと、108人いるということを活かしているということです。
BAD/REQUEST
・クリア後が充実していない。クリアしたら本拠地に戻れると思ったら戻れず、最終セーブデータで止まってしまう点です。
そのため、敵陣地でクリア前にセーブしてしまったら、二度と本拠地に戻れるチャンスもないまま、ずっとそのデータと付き合うことになります。
せめて、クリアしたら裏ボスが待っているなど等の設定を持って来て欲しいです。
・いくつかの謎を明かされないで終わる設定。
クリアしたというのに、物語を見ても幾つか解決されていないものがあります。
そのため、謎解きゲームみたいに推理して納得することになるのですが、これまたスッキリしません。
全ての設定を丁寧に解説、解決してからクリアさせて欲しかったです。
COMMENT
基本的にはどのシステムも満足できるようなゲームです。
ストーリー性も強く、キャラクターがとても多いです。
世界観も絵柄もとても丁寧に仕上がっていて、プレイしていてとても気持ちいいです。
やって損はないゲームの一つだと思います。
ただ、クリアしても解決しないまま終わる設定などが幾つかあるため、そういったものを改善してくれたらもっと楽しめたと思います。