ノスタルジオの風
中央値: 65 Amazon点数: 4.4
スコアーボード
標準偏差 10.34 難易度 1.65 mk2レビュー数 20ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
1pt | 3pt | 4pt | 2pt | 2pt | 2pt | 1pt |
43pt
GOOD!
・音楽
実際の世界各国を旅するゲームゆえに、街の音楽はその国の特色が良く出た曲が多かったし(例えばニューヨークならジャズ、リオ・デ・ジャネイロならカーニバル調といった具合)、聞いてるだけでも結構いい感じの曲も多い。
・システム周りの良かった所
ボス戦の前に必ずと言っていいほどあるセーブポイントが回復ポイントも兼ねており、アイテムや回復スキルを浪費することなくボス戦に挑めたり、レベルアップの際にHP・MPが必ず全回復することでダンジョンの攻略にそれほど苦労しなかったところは評価できる。
・クリア後のやり込み要素
クリアまではCランクのクエストまでしか受注できないがクリア後にはBランク以上のクエストを受けられるようになったり、お約束的な隠しダンジョンも存在するため、本編が20時間程度でクリアできる内容から考え、クリア後に価値を見出せる方にはやりがいがあるだろう。
BAD/REQUEST
・バトル関係のバランス
RPGの肝ともいえるこの部分だが、物語の移動の大半を占める飛空船でのバトルに関してのバランスはあまり褒められる物ではなかった。
一階層上がる度に敵がイベントを5・6個飛ばしてきたかのように感じられるほど強くなるのはいただけなかったし(特にバベルの塔突入の頃や、第三階層に行けるようになった頃には新空域で遭遇する敵が異様に強く感じるのは気のせいでも何でもなく実際にかなり強くなっている)。
また飛空船自体も強化の手段は限られており、武装を変えるか「強化プレート」を着けて耐久度の最大値を上げる事位しか強化できないのも地味に辛かった。
一方地上戦のほうに目を向けると、敵の攻撃力は比較的低めなのにHPは妙に多く、スキル無しでは倒すのに時間が掛かりやすい(そしてバトルリザルトのランクがB以下になることもザラで、ランクボーナスがリセットされてしまうためストレスの元になる)のも問題だったし、仲間のスキル配分も問題が多かった。
攻撃の主軸になるエディに攻撃力上昇・防御力上昇などのスキルが多数存在するため攻撃に補助にと忙しい反面、メロディに至っては魔法反射のスキルくらいしか攻撃補助のスキルがないためボス戦で手が空きやすいなど、スキルの配分の時点で無駄が多く感じたため効率的に立ち回れなかったのもマイナス。
・ストーリー
良く言えば昔のRPGの王道的展開ではあるが、悪く言えば昔のRPGのストーリーのテンプレートから脱却できてない流れで、数多のRPGをプレイしてきた人間にして見ると物足りなく、説明不足な部分も多い。
ストーリーは父・ギルバートを探し世界を巡る前半から結社との決着を着ける後半に至るまでエヴァンズやフォッグといった他人に言われるがままの冒険というところも何だか情けない感じがしたし、またストーリー上重要な部分であるフィオナ(そしてラスボス)についての因縁の事情や、ギルバートたちの過去の事情など物語的に重要な部分が語られる事もないため感情移入できなかった(昔ならラノベで裏設定の補完等もあったかもしれないが…)のもストーリーを印象に残り辛くしているのは惜しい。
・システム回りの悪かった所
メニューからアイテム・スキルを使用するときに下の方のアイテム・スキルを使うのにショートカット的なボタンがなくいちいち下ボタンを押し続けねばならず面倒臭かったり、都市間をワープするスキルや施設がないため遠い街に向かう事が面倒臭いだけでなく前述の空中戦のバランスもあり危険だったり、セーブデータが2つしか作れなかったり(一部のダンジョンではクリアするまで脱出できないことをセーブ時に警告してくれるのは細かいところで好印象だったとはいえ)と、気配りの効かないシステムが気になってしまったのは確かだ。
・ワールドトレジャー
街の人たちから話を聞くことで情報を入手し、特定の空域を飛ぶ事で「ワールドトレジャー」という遺跡や自然物を発見するシステムがあるが、その情報は非常に大雑把であり(例えばサンクトペテルブルグの西、といっても実際はロンドンの近くだったり)、また見つけても即物的な報酬が少ない(特定数集めると一応エヴァンズがアイテムをくれるが)ことも相成り、探すのが面倒臭く感じたのは確かだ。
こうした「小さなメダル」的要素を入れるのならばヒントをもっと判りやすくするか、世界中の街を巡ってスタンプ集めをするなどの無難な線でいったほうが良かったのではなかろうか?
COMMENT
今なら中古屋で1000円程度(新品だと店によっては1500円程度)で売られているので、クリア後のやり込み要素に重きを置ける人や時間が有り余っていて予算があまりない人は購入の選択肢に入れても良いかもしれないが、システム周りの快適さを重視する人などにはあまり勧められない。
欠点を改善してRPGが不足気味のPSP辺りに移植したほうが(実際タッチペンも必要としなかったのだし、本来はPSPでの製作を考えていたのではないだろうか)いいような気もするが…
Amazonレビュー
レビュー者: no.20 レビュー日: 2017-03-06・キャラクターデザインと音楽
・シナリオ
・飛行船デザイン
・近代イギリス風の街並み
・地上と空中、二つのバトルシステム
〇改善すべきと思った点
・序盤における「第二階層」の急激な敵の強さ
・エディの「スキル」の差別化
〇総括
非常にレベルの高い音楽が魅力的
戦闘時の興奮度を高めてくれると思います
そして「絵」がきれい
設定資料集は眺めるだけで十分満足できます
隠れた名作
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GOOD!
・地球が舞台で、実在の遺跡等を冒険する事が出来る。
世界遺産などに興味のある方にオススメです。
・仲間キャラとの会話が豊富。
場所を移動したり、イベントが起こる度にチェックしてしまいます。
・豊富な収集要素。
アイテム・モンスター・マップ・クエスト等、色々な物を収集して冒険者手帳に記録しておく事が出来ます。
コンプリートという言葉にピンと来る方にはたまらないでしょう。
・クリア後もたっぷり遊べます。
隠しダンジョン・隠しボス・新たなクエスト等、やり込み要素が沢山。
全てクリアするのに結構な時間が掛かる為、やり応えは十分です。
・システム面の単純さ。
ゲームをプレイするに辺り、分厚い説明書や小難しいチュートリアルとにらめっこする必要がありません。
今時珍しい素直なゲームです。
システム面は至ってシンプルなので、お子様でも遊びやすいかと思います。
・BGMも爽やかで、作品に合っていて良かったと思います。
ゲーム中、色々な町やダンジョンに立ち寄るのですが、場所に合ったBGMが流れますので、この場所にこの曲は合ってないといった違和感が有りません。
・常にマップが表示され、道に迷いにくい。
宝箱の位置も分かる様になっており、ダンジョンの探索がとても快適です。
BAD/REQUEST
・キャラの表情が乏しく、感情移入し辛い。
主人公のキャラが薄く、他の仲間キャラもおとなしい為、キャラの魅力にのめり込む様な事がありませんでした。
その代わり、一部のサブキャラがいい味を出していると思います。
・飛空船でのバトルの難易度の高さ。
地上戦に比べて、敵が堅過ぎます。
雑魚戦でこれだけ時間が掛かると疲れてしまいますね。
先制攻撃の状態でも何故か逃走する事が出来ず、敵にタコ殴りにされる事も…。
また、戦闘に時間が掛かっても得られるものが地上での戦闘での収穫と大差ないので、頑張って敵を倒しても達成感があまりありません。
ストーリーの進行と共に飛空船がより高い位置を飛べる様になるのですが、その際に現時点では倒せない様な強い敵と遭遇して全滅するという事もあり、空を移動する際には小まめなセーブが必須でした。
・町やダンジョンへの移動が面倒。
移動系のアイテムや呪文がダンジョンを脱出する為のものしかなく、広いフィールドを山を越えたりしながら移動するのは面倒に思いました。
クエスト等で色々な所を移動するのですから、もう少し移動が楽だったら良かったのに…。
・期間限定のマップがあるのに、二周目以降の引継ぎ要素がない。
ネタバレになってしまいますので詳しくは言えませんが、ストーリーの進行に伴い入れなくなるダンジョンが三つほどあります。
コンプリートを目指して進んでいて、その事に後から気付いた時にはもう遅いのです…。
この様に、注意して進めないと見落としてしまう箇所が複数あるので、冒険者手帳の内容は次の周回に引き継げる様にして欲しかったです。
COMMENT
良くも悪くも王道。
シンプルやストレートといった言葉の似合うRPGです。
SFC時代のRPGを思い出させる懐かしさがあったので、SFC全盛期に子供時代を過ごした私にはグッと来るものがありました。
本編からクリア後も含めて完全にクリアするのにおよそ70時間ほど掛かったのですが、空中での戦闘以外イライラする場面が殆どなく、また、キャラに毒気やアクがなかったのでのんびり楽しめました。
世界観がとても気に入ったのですが、ストーリーがやや盛り上がりに欠ける所があったので、次があるならもう少しストーリーを練って仲間キャラを増やして欲しいところです。
一回のプレイ時間は結構長いのですが、またプレイしたいと思わせる良作です。
世界観や雰囲気を引き継いだ次回作に期待します。