ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 4pt | 2pt | 2pt | 3pt | 3pt |
53pt
GOOD!
全体的にしっとりした雰囲気。それゆえとてもおちついてプレイに没入できます。ゲーム内の季節はずっと秋、そして舞台となる学院もクラシックでおしゃれ。好きな人は好きなんじゃないでしょうか。
その雰囲気づくりに力を発揮しているBGMたち。いずれも名曲ぞろいです。物語を彩りときに緊張感を、ときに癒しを…とメリハリもきいています。ぜひ実際にプレイして聴いてほしいですね。前作とは違い、サウンドテストが独立しているのもGood(条件はありますが…)
ゲーム終盤以降にEDテーマとして流れるドビュッシー「月の光」、悲しい事件やおどろおどろしい怪談がメインテーマであるということを、忘れさせてくれるくらい、このゲームにピッタリ。スタッフさん本当に良い仕事してます。
ク ラシック曲をメインテーマ曲にする、というほかにも、前作からいろいろといいとこだけを引き継いでいますね。続編シナリオシステムとか、相関図とか、本棚とか。
前作未プレイでもすんなりと快適にプレイできるかと思います。
BAD/REQUEST
サウンドノベルなのでBGMをGoodにあげさせていただきましたが…肝心のシナリオは、なんですかこれ…ミステリーものと呼んでいいのでしょうか…。
1話と2話が三文ラブコメ成分多くて、推理物としてのシリアスさを消してしまってます。男主人公だとくだらんギャルゲと化し、女主人公だとわざとらしい百合ゲー…。おそらく、本格ミステリーを期待したひとを、この最初らへんの話で、ギブアップさせてしまうかと思われます。
それだけじゃなく、1話と2話は主人公、大して推理してません。つまり、推理どころが特に無いのです。シナリオの最後らへんになって、やっとタネが明かされて「そんなことかよっ」と言いたくなるオチです。動機などもとって付けた感満載…。
3話以降はシリアスさを増し、最後らへんともなると月夜に覆い隠されるかのような謎めいたシナリオが多くなりますが、1話や2話で謎とされていたことが結局フェードアウトしてしまいます。それ以外にもいろいろと含み持たせたまま後味悪く終了するシナリオが多く…。
例えば1話において真犯人が○○○を○で○○○ようにみせたかったのはなぜなんだという謎は「あなたのご想像におまかせします」状態です(プレイしたら伏字の意味分かります)。
あとはホラーシナリオですね。相当気合入ってます。入りすぎてて、夜の暗闇での想像力が増してしまいます。怖がりさんには、向いていませんね。
それと、なんの攻略情報も見ないですべてをコンプリートするのは不可能です(特に相関図)。なので難易度は高めと思われます。理不尽な難易度は夜想曲でおなじみなので、それも引き継いでしまったか、ということで、Badにあげておきます。
COMMENT
推測の域を出ませんが、今回のメインシナリオが全10巻分の全3話なのは、余ったシナリオを七不思議シナリオと番外編に回したためでしょう。本当は全4話にして、謎や伏線をすべて回収する予定だったのでは。これだけ未解決の謎や含み持たせたラスト多すぎると、こんな想像してしまうのも無理ないってものです。
いろいろと努力しているんだなあというのはよく分かります。けれども1話と2話のつまらなさは(個人的には)フォローできなかったし、謎ほったらかしによる消化不良感を許せる方もそうはいないでしょう。
それにホラーがやけにリアルなため、ホラー苦手な方には勧められません。
率直に言いますと、「夜想曲にはかなわない」なあと。
それでもしっとりな雰囲気はとっても好きなので、やはり所々目立つツメの甘さが残念だった、そんなゲームです。
Amazonレビュー
レビュー者: かつおパック レビュー日: 2008-11-13秋の紅葉の林のなかにある西洋風の学校を舞台に、恋の話からサスペンスまで繰り広げます。
時代設定は携帯やら最近の機械が出てくるので、現代の話だと思いますが、どこか懐かしいメロドラマな感じがするのが赤川次郎のよいところ。
話構成は第1話、第2話、第3話とそれぞれ独立した話なのですが、第3話で、1話、2話でわからなかった謎の1部が解き明かされていくので最初から最後まで物語に引き込まれます。
このゲームは基本的に話を読み進んでいって、選択肢を選んで物語の展開が変わるという物なんですが、選択肢を誤るとバッドエンドになってしまいます。
これが何とも難しく、何度も何度もバットエンドになりつつ本当のエンディングを探すゲームです。
選択肢を選んでしまうと、その読み進んできた文章には戻ることは出来ないので何かとめんどくさいこともあります。
それを回避するため文章中ではいつでもセーブ出来るのですが、このセーブの出来る枠が8つ用意されています。
8つでも少ないと感じましたが、前作の「赤川次郎ミステリー 夜想曲」では4つしかもうけられていなかったので、かなり使いやすくなったと……
前作では使いにくかった操作性はかなり改善されており、文章のオートスキップ機能もその1つですが、やはり他の文を読み進めるゲームに比べると、操作性が悪く感じられてしまいます(話の分布の表示やチャート機能がない点など)。
ですが話は面白いので是非やってみてください。
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GOOD!
文章が読みやすい。
主題歌をはじめ、媚びていないBGMがいい!!!
いかにもミステリーって感じの落ち着いたサウンドです。
一応、1983年(80年代前半)の時代設定のため、
背景の落ち着いた町並みの風景や、さわやかな女学生たちが印象的です。
今のゲームにないノスタルジックなグラフィックがGOOD!!!
ストーリーの展開がよかったです。
犯人の推理も幅広いし。初心者でも楽しめそう。
でも七不思議はところどころ怖いです。
特に音楽室のピアノの幽霊は、トイレに行けなくなったので
こわがりには向かないかも。
BAD/REQUEST
難しすぎる…推理ゲーにかなり慣れていてもむずい。
攻略本がないと、ほとんど出来ないと思います。
マルチエンドは楽しいんですが、パンダ編までたどり着くのは至難の技。
ヒロインのキャラが前回の夜想曲と同じでした。
振り回される主人公、というのが赤川先生はお得意のようです。
COMMENT
主人公は、どんなに若く見積もっても60年代前半の生まれなので
落ちついた発言や、若いのに浮かれない行動が今の若者とまったく違いました。
昭和が好きな人にオススメですね。
80年代は時代の変わり目で不安定だけど、経済も安定していたし。
明るい雰囲気が楽しめます。