ワールド・デストラクション 導かれし意思
中央値: 46 Amazon点数: 2.7
スコアーボード
標準偏差 17.65 難易度 2.02 mk2レビュー数 42ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 4pt | 1pt | 1pt | 2pt | 2pt |
39pt
GOOD!
○世界を撲滅するというシナリオ。あんまり見ないタイプのストーリーでした。
○ドット絵がきれいで丁寧。また、戦闘、イベント中によく動くため見ていて楽しいです。
○音楽は光田さんが手がけているだけあって、レベルは高いです。クロノトリガー風な音楽が多かったような気がします。ただ、「すごいこの曲!!」っていうのは無かったような気がします…。
まあ、こんなもんですかね…。
BAD/REQUEST
こちらのほうが多いです。
○攻撃の使い分けの無さ。ラッシュ攻撃が強すぎて、ブロウ攻撃をする意味が無くなります。カスタムでラッシュ攻撃を強化すると、戦闘中ブロウ攻撃をすることは確実に無くなります。よって非常に戦略性が薄いです。
○戦闘バランスの悪さ。雑魚的は本当に弱くて作業的。その代わりボスは理不尽な強さを誇っています。1ターンに4、5回は連続攻撃を仕掛けられ、何もせずにゲームオーバーということもありました。また、後半になるごとに大雑把になるスキルの数々。特に主人公のスキルはバランスブレイカーにも程があります。
○ストーリーが薄く、主人公、仲間たちの行動の動機が弱すぎる。何で仲間になるの?というキャラクターがたくさんいます。また、途中から壮大な話になるのだろうと思って、クリアーしましたが,決してそんな話にはならなかったです。ただ単に、盛り上がりに欠けます。シナリオライターが「ゼノギアス」、「クロノクロス」の人だから大丈夫と思っていたら、肩透かしを食らう可能性大です。
○武器の強化の意味の無さ。しなくてもぜんぜん問題ないゲームバランスなので。また防具は強化できません。
○2週目の特典などが無い。プレイ時間が短いから何かあるだろうと思ったら何もありませんでした…。
○ネーミングセンスの無さ。前々から思っていたけど、やっぱり「世界撲滅委員会」とか「世界救済委員会」とかおかしすぎます。これがラストまで続きます…。
○必殺技の演出を飛ばせない。毎回見るのはつらいです。
○オープニングムービーの質。あれなら入れないほうがマシです。グラフィックはしょぼいし、歌は音割れするし。
まだまだありますが、細かいところになりますので…。
COMMENT
期待度が高すぎたのでしょうか…。ゼノギアスを作った人たちが監修を手がける作品ということで、ずっと期待していたのですが…。
すごく素材自体は良いのに、製作過程で失敗した作品の代表例でしょうか。何だかんだ言ってもクリアーはしたのですが、面白いんだと思ってやりきりました。
これから買う人は、よく考えたほうがいいかと思います。中古でたくさん並ぶのが目に浮かびます…。
やっぱりメディアミックス作品は失敗する確率が高いですね…。
Amazonレビュー
レビュー者: 徳保隆夫 レビュー日: 2008-12-31明るい演出と裏腹に、物語は陰惨です。主人公が異様な判断を重ねる理由は最終決戦で明かされます。プレーヤーが主人公に感情移入できないのは仕様なので、そこは割り切って遊んでください。
ほぼ固定視点の3Dマップ+2DキャラのオーソドックスRPG、パーティーメンバーは6人、戦闘メンバーは3人で戦闘中の入替不可、個人ターン制(素早さが高いとターンが多く回る)のコマンド入力式バトル、BP・ラッシュ・ブロウ・連撃・連結・追撃など独特の戦闘システムあり、アウトフィールドなし。
見た目は今風ですが、高いエンカウント率・レベル重視の戦闘バランス・高いダンジョン難易度・などなど、ファミコン時代を思い出す調整となっており、若い人は面食らうかもしれません。
敵味方双方が連鎖攻撃で1ターンキルを狙う戦闘に違和感を持つ人は多いでしょうが、これは現実の真剣勝負に寄せたシステム。テーブルトークRPGでは防御or回避失敗=直撃=敗北というルールは珍しくありません。ただ、コンピュータRPGでは初期に淘汰されました。本作の再挑戦も成功とは言い難いように思います。
昔風の調整とは逆に今風の箇所も要改善。術技の育成に自由度がありますが、ラッシュで命中を育てず、特性強化を選ばず連結しないのは制限プレイに等しい。個性的なカスタマイズのメリットが薄いため、戦闘経由のSPは自動配分、奥義書経由のみ自由配分の方が親切。その他、音声付のシーンで会話を読み飛ばせないのもつらい。
本作の難点を多々書きましたが、市場による淘汰で大作RPGの金太郎飴化が進んだ昨今、1年に10作品以上遊ぶ方なら、この個性派RPGは意外と面白いと思います。
アクセスランキング
-
逆転裁判4
法廷バトル、(廉価版、2008年4月24日発売:2,100円)
■価格:5040
■発売日:2007-04-12
-
テイルズ オブ イノセンス
■価格:6090
■発売日:2007-12-06
-
レイトン教授と不思議な町
Wi-Fi対応
■価格:4800
■発売日:2007-02-15
-
押忍!闘え!応援団
応援リズムアクション、プレイ人数:1人?4人(ダウンロードプレイ対応)
■価格:4800
■発売日:2005-07-28
-
ニュー・スーパーマリオブラザーズ
アクション、プレイ人数:1人?4人
■価格:4800
■発売日:2006-05-25
-
おいでよ どうぶつの森
コミュニケーション、Wi-Fi対応、プレイ人数:1人?4人
■価格:4800
■発売日:2005-11-23
-
マリオカートDS
アクションレース、Wi-Fi対応、プレイ人数:1人?8人(ダウンロードプレイ対応)
■価格:4800
■発売日:2005-12-08
-
ウィッシュルーム 天使の記憶
アドベンチャー、振動カードリッジ対応
■価格:4800
■発売日:2007-01-25
-
ポケットモンスター ダイヤモンド/パール
RPG、Wi-Fi対応
■価格:4800
■発売日:2006-09-28
-
燃えろ!熱血リズム魂 押忍!闘え!応援団2
■価格:4800
■発売日:2007-05-17
GOOD!
ゲーム全体として非常に強い個性を感じました。
世界を撲滅させるという風変わりな目的、魅力的なデザインのキャラクター、クオリティーの高い音楽など、非常に素材のよさを感じました。
BAD/REQUEST
悪いところを一言で言うならば「優れた素材を活かしきれていない」の一言に尽きます。
他の方もおっしゃってますが、世界を撲滅するという目的に至る理由付けが不十分で、どうも思いつきな安っぽい行動に映ってしまいます。
特にヒロインはあれだけ世界撲滅にこだわっているというのに、「獣人が牛耳る世界に不満があるから」という以外の理由はなく、そこまでの行動を起こさせるには動機が不十分に思えます。
どうせなら「獣人に両親を殺された」等トラウマや恨みを強調した理由のほうが説得力があったのではないかと思います。
仲間も同様で、どこから来るのかわからない意思の強さを持ったヒロインとそんな彼女が大好きな主人公によくわからない理由で付いてくるようになる印象です。
世界も撲滅されなければならないほどひどいようには見えませんでした。少なくてもゲームに登場した街はそれなりに平和なように見えます。
とにかくストーリーは動機付けが不十分なゆえに説得力がなく、どうもチープなものに見えました。
イベント時にはAボタンでボイスを飛ばせないなど快適性が二の次にされており、声優への配慮が見られる一方プレイヤーへの配慮が犠牲にされている印象を受けました。
もちろん開発者側としては「全部見てほしい・聴いてほしい」と思うのは当たり前ではありますが、これではプレイヤーの気持ちより自分たち(と声優)の気持ちを優先したと言われても仕方がありません。
この点に関しては大きくマイナスです。
ゲームバランスは最初はピリカラ難易度でよかったのですが、中盤以降は半ば崩壊していると言わざるを得ないものでした。
ラッシュ攻撃が連結により強力になるためブロウ攻撃の価値は皆無となり、必殺技や魔法も連結ラッシュに大きく劣る威力・性能、1か大ダメージしか受けないダメージ計算公式など、「テストプレイをしていないのでは?」と疑われてもしょうがない崩壊ぶりでした。
ダンジョンの作りも非常にお粗末といわざるを得ません。
「広いダンジョンをどんどん進んでいく」という意味で時間がかかるのならまだしも、「同じ場所を謎解きで何度も行き来する」という意味で時間がかかるものが多く、さらにはエンカウント率も洒落にならない高さなので非常にストレスを感じました。
謎解きのヒントがあるからまだいいものの、攻略は非常に辛いものとなりました。
COMMENT
戦場のヴァルキュリア以来セガのゲームには少なからず注目するようになったのですが、今回に限ってはハズレだったといわざるを得ません。
自分の場合最初は素材のよさを感じたことやピリカラ難易度のおかげで楽しくプレイできたのですが、それもヒロインと空中監獄を脱出したあたりまででした。
それ以後はお粗末な作りがどんどん露呈され、とてもモチベーションを保てなくなりました。
ラストダンジョンまでは行きましたが、そこでリタイヤしました。
評判は決してよくありませんでしたが、このセガの力の入れようだと続編は間違いなく出ると思います。
そこで今回指摘されたようなところが改善されているなら注目の価値ありでしょうか。