逆転裁判4
タイトル概要
中央値: 49 Amazon点数: -
スコアーボード
標準偏差 6.94 難易度 2.33 mk2レビュー数 3ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)
8人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
509人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 3pt | 3pt | 2pt | 1pt | 3pt | 3pt |
総合点
41pt
41pt
GOOD!
DS版のリマスター版としては及第点の出来で立体視にも対応していてよかったです。
科学捜査で血痕調べたり指紋照合やゲソコン取ったりは面白かったです。
探偵パートはいつもの感じで悪くない出来。
BAD/REQUEST
4の売りだった見抜くが判りづらくてだいたい詰まる時ここでした。
しかも癖を指摘して嘘つき扱いとか無理がある。
シナリオも出来が悪くて、矛盾だらけで裁判終わってもすっきりしない。
裁判員制度無理やりいれたのもどうかと思う。
主人公交代はまだいいけど、成歩堂くんを貶めすぎ。
COMMENT
アドベンチャーゲームとしてはそれなりに楽しめるけど
逆転裁判としては微妙すぎます。
ただ3DSで全部揃えられたのは良かったです、後は逆転検事シリーズも
出してくれたら最高なのですが。
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GOOD!
【オリジナリティ】以下の長所と短所を鑑みて、3点とします。
〇探偵と法廷バトルを組み合わせた独自性は、本作でも健在です。
〇本作から新しい主人公(王泥喜法介)が登場します。王泥喜の声は若々しくて威勢がいいので、聞いていて苦になりません。
【グラフィックス】以下の長所と短所を鑑みて、3点とします。
〇実写風ではなくアニメ風なので、温かみがあります。この点ついては、前作の魅力を踏襲しています。
〇王泥喜のデザインには、特に違和感を覚えませんでした。鮮やかな赤いスーツは法廷によく映えていると思います。
【音楽】可もなく不可もなく、というレベルなので3点とします。
〇極端に耳障りな曲は1つもありません。
〇軽快かつ謎めいたものを感じさせるザックとバランのテーマ。文句なしに楽しい曲だと思います。この曲が流れた時は、少しだけ気が晴れました。
【快適さ】以下の長所と短所を鑑み、3点とします。
〇探偵パートでも法廷パートでも、常時セーブができること。特に法廷パートでは、やり直したくなる場面が多いので助かります。
〇ボタン操作が簡単で、すぐに覚えられること。
【熱中度】(システム面、ストーリー、人物描写)以下の長所があることはあります。しかし、プレイ開始早々戦意を喪失し、再び高揚することがなかったので、2点とします。
〇現実では不可能な推理ごっこができること。
〇「成歩堂があのような境遇に陥った経緯を知りたい」と、序盤には思わせてくれたこと。
【満足度】本作を購入したことを、後悔はしていません。(話題作りにはもってこいですから)。しかし、クリア後に爽やかな達成感に浸れなかったので、2点とします。
BAD/REQUEST
【オリジナリティ】
〇「みぬく」システムの導入。新しい挑戦の一環ではありますが、法廷パートのテンポを悪くする原因にもなっています。また、証人の一挙手一投足に言いがかりをつける行為は、推理の面白さにはつながりません。
【グラフィックス】
〇成歩堂のデザイン。あの生気の無い表情を見せつけられるのは、苦痛です。
〇マネキンのような味わいの無い美形と、正視に堪えない異形・・・本作のキャラクターの大部分は、デザインがあまりにも極端かつ不自然で、親近感が湧きません。キャラクターが外見だけに頼らず、人柄や行動でプレイヤーに鮮烈な印象を与える・・・これこそが逆転裁判の根幹を成す要素です。従って、萌え狙いのキャラクターも奇妙奇天烈なキャラクターも、不要なのです。(人によっては、本作のキャラクターデザインを、すんなりと受け入れられるでしょう)。
〇見るからに清潔感の無いラーメン屋の自宅と屋台。
【音楽】
〇GOODの項で挙げた曲を除けば、全体的にパンチが弱いです。そのせいか、心理面に及ぼす効果が半減しています。
【快適さ】(主にシステム)
〇第3話でライブの映像を何回も見せられ、同じ歌を何回も聞かされること。
〇相変わらず、探偵パートでの移動に余計な手間がかかること。急いで次の目的地に行きたい時には、苛立ちが募ります。
〇メッセージの表示スピードが遅いこと。
〇ソフトリセットができないこと。
〇後述する宝月茜が、かりんとうを貪り食う音。生理的に不愉快な音など、聞きたくありません。
〇出来レースとしか思えない7年前の裁判。プレイヤーにとって最も耐え難い場面なので、わざわざ成歩堂を操作させる必要はなかったと思います。むしろ、一枚絵とナレーションを用いて成歩堂が失脚した経緯を説明するだけで十分でした。
〇メイスンシステム。過去と現在を行き来させられるので、ややこしいです。
【熱中度と満足度】(ストーリーと人物描写)
はじめに・・・本作のストーリーと人物描写は、好みが両極端に分かれやすいと思います。
1.ストーリーと人物描写の総評
〇本作のストーリーは、陰うつな空気に覆われています。かといって、硬派路線にも振り切れているわけでもなく、腹の底に響くメッセージ性もありません。そのため私は気が滅入るだけで、ストーリーへの没入度もひたすら下降線をたどりました。
〇本作では、説明不足で説得力の無いエピソードが多かったです。
〇人物描写の質が著しく低下していて、キャラクターに血が通っていません。心から助けたいと思える依頼人がいないことも、致命的な欠点です。
〇ロックミュージシャンと兼業している検事、元外科医のラーメン屋など、あまりにも突飛でわざとらしい設定が随所に見られます。
〇心温まる会話がなく、興醒めであること。
〇必要以上に入り組んだ人物相関図。これが唐突に出て来ても、物語の内容は充実しません。
〇ギャグと呼ぶ価値もない2話のパンツネタ。次元が低くて失笑を禁じ得ないです。
2. 特にしっくり来ない人物描写の例を、具体的に挙げていきます。
〇使命感と熱意を欠いた軽佻浮薄な検事、牙琉響也。彼の外見や所作、言葉遣いは、あからさまに女性受けを狙っています。しかし、そのすべてが上滑りしています。さらに、響也は検事の使命を疎かにし、弁護側と馴れ合ってばかりいます。これでは、「弁護士と検事が立場の違いを活かして、事件の真相を解明する」という、逆転裁判の屋台骨が揺らぐし、法廷バトルの緊迫感や迫力も失われます。
〇見る影もない成歩堂龍一。本作は世界観や舞台、時系列からして前作と地続きになっている作品です。故に、成歩堂を貶める本作の描写には、憤慨せずにいられません。『逆転裁判』の『1』~『3』を通じて、私は成歩堂をプレイヤーの分身として操作するだけではなく、その成長を見守ってきました。成歩堂の優しさや真っ直ぐな心、仲間たち(御剣怜侍や綾里真宵)との絆に、幾度となく励まされました。ところが本作は、『1』~『3』の尊い遺産を一瞬にして打ち砕いてしまいました。主人公を交代させるにせよ、成歩堂は以下のような形で綺麗に表舞台から退場させるべきでした。
・成歩堂は綾里千尋のような師匠として法廷に立ち、王泥喜を導く役割に徹する。
・成歩堂を海外留学か海外研修に行かせる。
・成歩堂は国内にいるが、多忙を極めていて事務所を留守にしがち、という設定にする。
〇みぬき(成歩堂の養女)について。彼女は、ただ外見が人形のように可愛いだけ。人間味や愛らしさを持っていません。王泥喜を小馬鹿にしたような態度が目に付きます。余りにも非常識な発言や、一方的に我がままを押し通す態度も癪に障ります。みぬきの問題点は他にもあります。みぬきの過去の行為は要らぬ混乱と悲劇を招きました。ところが、みぬきは少しも自責の念に駆られていません。彼女が一切作中で批判されていないことにも、私は思わず首を傾げました。第一のヒロインがこの有様では、作品全体の足を引っ張りかねません。
〇刑事課に配属された宝月茜の言動。警察での処遇に不満があるからといって、人事とは無関係の王泥喜に当たり散らすのは、筋違いもいいところです。また、捜査現場でかりんとうを暴食するのは、行儀が悪く、プロ意識を欠いた行為です。勿論、かりんとうを人にぶつけるのは、乱暴かつ幼稚な行為なので論外です。
〇王泥喜の描写。彼は次世代主人公でありながら、基本的な人物像の掘り下げがなされていません。加えて、美味しい所を次々と成歩堂やみぬきに持って行かれるので、存在感が薄れています。王泥喜が複数のキャラクターから鼻で笑われたり、八つ当たりされたりする様は余りにも不憫で、目を覆いたくなりました。ゲームの主人公が冷や飯を食わされてばかりいると、プレイヤーも精神的に打撃を受けます。
COMMENT
王道破りに異議あり!!
〇『逆転裁判1~3』が作ってくれた、かけがえのない思い出の数々。そのすべてが音を立てて崩れていく・・・本作をプレイしている間、私は絶えずこのような恐怖感と絶望感に苛まれていました。娯楽作品でここまで苦杯をなめることになろうとは、予想だにしませんでした。
〇万人受けする人間臭いキャラクター、心地よい余韻を残すストーリー、友情や信頼といったテーマ・・・そうした王道は時代や地域、個人の趣味趣向といった壁を、いともたやすく超えることができます。『逆転裁判1~3』は、まさに王道を地で行く作品でした。だからこそ、不朽の名作として、今なおまばゆく輝いているのだと、私は思います。然るに本作は、王道を軽々しく切り捨てていました。シリーズの停滞を防ぐために変化し続ける・・・そのこと自体には何の不満もありません。しかし『逆転裁判』のタイトルを冠する以上は、温故知新の精神を守った上で、新しい挑戦をするべきです。進取の気概と奇をてらうことを履き違えないでください。
〇本作は私の心に深い傷を残しました。それでも、私は逆転裁判シリーズ自体を憎むことはできません。「本作は成歩堂が見た悪夢、もしくは成歩堂の敵対勢力が流したフェイクニュースなのだ」と、無理矢理思い込むことにします。そうすれば、心の傷も徐々に塞がるでしょう。
〇王道に忠実な新作がいつか登場すると、私は信じています。制作陣の皆様は、焦らず腰を据えて開発に取り組んでください。心から応援しています。