タクティカルギルド
中央値: 20 Amazon点数: 2.7
スコアーボード
標準偏差 13.5 難易度 1.00 mk2レビュー数 2ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
0pt | 1pt | 2pt | 0pt | 0pt | 0pt | 0pt |
6pt
GOOD!
・難易度
この作品の唯一無二に褒められるところとしては「例えクエスト(バトル)に負けても話が進む」という点だろうか。通常のバトルならともかく、ラストバトルですら負けても勝手に話が進むのでどんな人でも簡単にクリアできるだろう。
…正直こんなところしか褒める所がないというのも悲しいが。
BAD/REQUEST
・オリジナリティ
まずはバトルのルールから。近距離・中距離・遠距離で三すくみが成立しているが、SRPGの基本ルールとしては「遠距離から削って近距離でとどめ」が定石であるのに、この定石に三すくみを加えられても遠距離から削った方が楽(特に「サーチ」の魔法の射程と攻撃力は下手な魔法をお払い箱にする)というセオリーが変わらない以上中距離・遠距離の武器や魔法を使っての戦いがメインになってしまうため、三すくみ成立以前の問題である。
また魔法や技は(一部例外のジョブを除き)基本移動してない状態で無いと撃てない、という仕様上魔法使いは固定砲台にならざるを得ず、皆で団子になって固まって迎撃した方が楽というのも戦略もへったくれもないつまらないバトルに成り下がった原因である。
そして、悪の帝国に滅ぼされた祖国を奪回するための戦争をするわけでもないのにやたら人間相手の戦いが多かったのも不快に思った(人間以外の敵は狼と鳥とゴーレムだけ、という手抜き振りを誤魔化すためか)。ただでさえギルドで受けるクエストに後味の悪いものが多いことも含めてそう感じるし。
・グラフィックス
戦闘時のグラフィックのちゃちさ加減は「FC時代のグラフィック」と言われても反論一つできないだろう。戦闘のMAP自体も汎用のものが多数というならともかく、基本のユニットの色分け(例えば自軍が青、敵軍が赤)が戦闘画面そのものでされてないのも紛らわしいし(ただでさえ人間ユニットの汎用グラフィックも8通りの使い回し、という手抜き振りが目立つ)、戦闘のアニメーションも何度も見るほどの出来ではないのですぐに「簡易演出」に変えてしまうのも無理はないだろう。
また立ち絵もメインキャラはまあまあだとしても、ステータス画面とかで立ち絵を自由に見れないのはいただけない気がした。そしてその他の立ち絵も男キャラは男キャラの、女キャラは女キャラの汎用立ち絵で済ます手抜き振りが目立っていたし。
「イヅナ」シリーズですらもう少し立ち絵は(一町人に至るまで)豊富だったのに比べると退化しすぎである。
・ストーリー
かなり強引な癖に話自体を貫く明確な目的が無い上、短いので感情移入も「燃え」もできないシナリオは「中学生が書いたのでは?」と錯覚してしまうような出来だった。
売りのはずの3ルートへの分岐も、中盤にヒロインの誰と同行するのかで流れは分岐され、残りのヒロインは最終決戦まで出てこなくなるという有様。ヒロインや他のキャラも設定だけ見れば美味しい設定も多いのに致命的に描写不足のため感情移入も、行動原理の理解すらもできない。
また、敵の黒幕があまりにもしょぼすぎるのもいただけなかった(敵の方も行動原理自体ありきたりすぎる)。
・サウンド
これといって印象に残らない曲も多かったが、ターンスタート時のファンファーレやセリフ時の効果音など、どうでもいい所ばかり気になってしまったのは確かだ。
・熱中度&満足感
あまりにもチープすぎる出来故に「さっさとクリアしてしまおう」と別の意味で熱中してしまった。ただでさえフリーバトルもこちらのレベルが上がりすぎると敵から入手できる経験値が減る、という仕様の為必要以上にやりたくは無かったし(やるだけ時間の無駄になる)。
こんな出来では1周やればお腹いっぱいであり、さっさと売り払いたくなる心境なので満足感すらない。
・快適さ
コンフィグも前述のターンスタート時のファンファーレを消せなかったり、ユニットの移動速度を変えられなかったりと細かいところに配慮の行き届かないものだし、バトル時でも結構こちらの攻撃の命中率は低めのため、武器のチョイスも攻撃力よりは命中率優先にしておかないと不必要にイライラさせられたり、防具も移動が不利になる重装備よりは移動が楽になる軽装備をつけたほうが結果的に楽など、ゲーム全般を通して快適とは言い難いものであった。
・その他
ワイヤレス通信対戦があるのにWi?fi対戦が無いのも気にかかった。最もこんな出来のゲームでも、対戦でチートを使って勝利しようとする手合いは後を絶たないだろうが(最も本編自体がチートしてでもさっさと終わらせたい出来でもあるので、使ったとしても誰がそれを責められよう)、ワイヤレス通信対戦までやれるほど買う人間もいないのだろうし、Wi?fi対応にしておいた方がまだゲーム自体の寿命が延びたのではないだろうか?
COMMENT
余程怖いもの見たさでプレイしたがる酔狂な方ならプレイされても良いかもしれないが、それ以外の方はプレイされない方が良いだろう。
Amazonレビュー
レビュー者: ナイル次郎 レビュー日: 2008-08-28という、「ゲームはシステムで買う派」の私の期待を見事にすり抜けてくれたゲームです。どうにか褒めてあげたかったけれど、褒められる点があまりにも無い。
システムはありきたりのタクティクスSRPG。高低差の概念も無ければ、ターン制に工夫もなく、SRPG創生期の古い作り。ゲームバランスも良いとは云えず、序盤から相当数の敵ユニットが居る、など1ゲームに時間がかかる作り。
ストーリーは紙芝居型で、特に深みは無し。80年代の美少女ハーレムゲームのストーリーの印象を受ける。
グラフィックは戦闘、ストーリー、共にショボショボ。キャライラストが未熟なのは目を潰れるとしても、戦闘中のキャラが、主人公キャラですら専用グラフィックがないのは、戴けなさ過ぎる。
サウンドは良くもなく悪くもなく。ただ、ターンスタートのサイン音が冗長で耳に障る。声優さんはいい仕事してるなぁ、と思ったが。
ユーザビリティは結構悪め。セーブ完了の音も表示もない点。装備を変更する際にステータスの比較が出来ない点。など、細かな「行き届いてない感」を感じさせられる。
同人ゲームとして売ったら、そこそこイケたかも。
申し訳ないが商業ゲームとしては厳しい評価をせざるを得ない。
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GOOD!
■綺麗なグラフィック
立ち絵は一定以上の綺麗さです。
■マップへのオブジェクト設置
戦闘マップにアイテムを設置して、周囲のキャラクターの回復など支援が受けられ、戦術的に一ひねりされていて面白い。
BAD/REQUEST
■戦闘がつまらない
戦闘アニメではネームキャラに固有グラフィックがない。
グラフィックそのものがあまり動かず、色遣いが古くさい。
PC-98やファミコンを思わせる出来。
COMMENT
肝の戦闘が安っぽいのが致命的。
10年前の同人ゲームか、FCやPC-98と見紛う程。
特にシステム的に目新しいものが有るわけでもなく、ガッカリさせられた。