天外魔境II MANJI MARU
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中央値: 75 Amazon点数: 3.9
スコアーボード
ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 2pt | 4pt | 4pt | 5pt | 3pt | 3pt |
78pt
GOOD!
○豪華絢爛
イベントシーンのアニメと声優によるフルボイスデモ
14年前に天外魔境2が世に出た時はその豪華な演出が話題をさらいました。
今となっては当たり前となってしまった感もありますが
それでもCD-ROMだからこそできたその演出が小さなカートリッジロムに
丸々入っていることには驚けるのでは無いでしょうか。
今でもお馴染みの声優陣の熱演は色あせません。
○ボリューム
豪華絢爛さには質だけではなくもちろん量も含まれます。
平均プレイ時間70時間、こう謳い文句にされていたように
沢山のイベントに膨大なテキストが用意されています。
それも300時間を凝縮したと言うだけあって密度は濃く、
また、区切られた地域ごとの起承転結を連続する構成なので
1つの地域でボスを倒す度に達成感を味わえ最後までだれることなく
ストーリーが進みます。
○移植度
上の項と重なってしまいますが、当時最高峰であった天外魔境2が
ほぼそのままに移植されています。
グラフィックも2Dのまま、戦闘バランスも絶妙さを保ったまま。
そして当時だからこそできたとも言える倫理的にもアブナイ描写、
これもなんとギリギリまでぼかされずに移植されています。
今の風潮から過剰な自主規制に入ることも止むを得ないはずなのですが、
見る人が見れば、ここはこういう表現にはなってはいるが明らかにこうだろうと
簡単に推測される修正になっています。語り草にされている「残虐」系の演出も
もっとも目に付くと思われるカットだけの修正に抑えられているため
本当にこれは全年齢対象なのかと目を疑ってしまうのではないでしょうか。
○プラスアルファー
2画面とタッチ操作が追加されていますが、邪魔になることもなく
元のよさを引き立てる要素になっています。
常時見られるMAPやステータスは思った以上に便利です。
タッチ操作を使えば片手でプレイできるので楽に遊べます。
もちろん十字キーだけでも全く問題なくプレイできるのが好印象です。
中攻撃・大攻撃も基本的に戦闘バランスには影響ない調整になっております。
有効な使い方もありますが、それを見つける楽しみ、あえて使わない楽しみが。
BAD/REQUEST
・昔のゲームなので流石にグラフィックは見劣りしてしまう。
丁寧に書き込まれてはいるのですが、村やフィールドでの小さな2頭身の
プレイヤーキャラには時代を感じてしまいます。
・難易度も昔のままなので、敵は強めで出現率も高めに設定されています。
村の人の話をよく聞くことが物語の進行の基本なので小まめにメモを取らないと
指針を見失ってしまうかもしれません。
・よく見比べなければわからないレベルですが見える範囲がやや狭くなっていたり
大きな敵グラフィックのアレンジなど、携帯機移植の際の変更点が若干あります。
・音楽は内蔵音源だった曲はPCE版ではなくGC/PS2版のリメイクされたのBGMが
使われおり、豪華な反面、懐かしさは薄められてしまうかも。
・タッチ操作用のコマンドパネルがチラチラ出るのですが、
慣れるまでは結構気になります。(ON/OFFがあれば良かったです)
・今風のクリア後のオマケや隠しダンジョンの類は用意されていないので
そういうところに期待していると肩透かしされてしまうかも。
COMMENT
最初に触れた時には懐かしさばかり感じましたが
プレイするにつれてやはり今でも面白いと確信しました。
移動時も寝る前もずっと付きっ切りでクリアするまでの60時間余り
どっぷりと漬かってしまいました(携帯機はこういう時本当にいいですね)。
それにしてもよくここまで作ってくれたなあとうれしくなりました。
不朽の名作ですので新しい人にもどんどん遊んでもらいたいです。
Amazonレビュー
レビュー者: @poor work レビュー日: 2008-07-01見下ろし型のマップにコマンド入力式の戦闘と、基本はドラクエが開拓したコンシューマ機型RPGの文法上にある作品でしたが、
当時のゲームクオリティを遥かに凌駕する圧倒的な演出で、ゲーマー達の度肝を抜いたものでした。
単にインパクトがあっただけでなく、ゲームとしても細部まで配慮が行き届き、極めて高い完成度を誇っていました。
まさに最先端を行く大作だったと言ってよいでしょう。
PS2でもリメイク版が発売されていますが、そちらはややゲームバランスの調整を欠き、
オリジナルの良さを封印してしまっていた感がありました。
このDS版は同じ失敗は繰り返さなかったようです。
新鮮さこそないものの、忠実に再現された天外魔境'2の世界は、現在でも十分楽しめる素材の良さを見せつけています。
分かりやすい勧善懲悪のストーリーやかなり濃い目のキャラクターの数々は、
洗練されたセンスを好むイマドキの子には受けないかもしれません。
しかし昭和期のヒーローアニメの凝縮版のような本作が、かえって新鮮に映ることもあるでしょう。
私どもの世代にとって、発売当時CD-ROM2は高価で、なかなか手の出るものではありませんでした。
これまで遊ぶ機会のなかった大人にも是非とお勧めしたいです。
高嶺の花だった天外が、手のひらで遊べるとは時代は変わったものですね。隔世の感です。
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GOOD!
最初に、原作であるPCエンジン版は軽く見たことがある程度で、未プレイであることを断った上でレビューさせていただきます。
操作はかなり快適ですね。グラフィックは正直あっさりしていますが、派手さが無い分スピーディに物事が進みます。終盤のボスはやたら固いですが、概して戦闘も素早く終わります。
音楽は若干音質が厳しいですが、十分なレベルではないかと思います。フィールド音楽や大ボス戦闘曲はお気に入りです。
キャラが敵味方問わず魅力的で、世界観に引き込まれます。特に敵はやっていることは外道なのですが、どこか憎めない独特の味を出しています。声優さんもマッチしていて、ミスキャストはほとんどありません。北斗の拳やドラゴンボールのアニメを見た人なら、どこかで聞いたような声がちらほら、いや、かなりあります。
まあ何より、こういうスタンダードなRPGが携帯ゲーム機でできるという点が大きいです。20?30分でも気が向いたときに少しプレイできますし、とにかくクリアに時間のかかるゲームなので、こういう塵も積もれば的なプレイをしないと到底終わりません。
BAD/REQUEST
シナリオが一本道な上に50時間はかかるほど長いので、途中でだれる点は否めません。いくらキャラが魅力的といっても、そうでないキャラもいますので。さらにおまけ要素は一切無いので、一度クリアすれば十分でしょう。
また、戦闘では攻撃を回避されることが多いです。特に、他のRPGでは攻撃魔法というと必ず当たりそうですが、この作品では(魔法ではなく巻物ですが)普通に回避されます。そのため私は必ず効果のあるステータスアップ系の巻物しか使いませんでした。
さらに、良い所で少し触れましたが終盤のボスはかなり固いです。その上ボスの攻撃パターンは3種類程度しかないので、体力を削り合う冗長な展開になることが多いです。ボス戦で10?20分は覚悟する必要があります。攻撃が回避されやすい、ボスが固い、この2点が無ければ快適さは5点を付けても良かったのですが。
最後に、ストーリーは慨して良いのですが、エンディングの展開は好きになれません。ネタバレになってしまうので理由は書けませんが、このためストーリーも5点は控えさせてもらいました。
COMMENT
一言で言うなら偉大なるレトロゲー、といったところでしょうか。最近レトロゲーの復刻が数多く行われていますが、その中ではトップクラスだと思います。
ただ、所詮はレトロゲー。今のゲームに比べれば欠けている部分も多いです(レトロゲーと今のゲームを比較すること自体酷なことですし、今のゲームが様々な要素を詰め込みすぎていると考えることもできますが)。それを受け入れられる人、つまりはファミコンやスーパーファミコンのゲームに熱中したことのある人にしかお勧めできないと思います。